木偏に會または会と書いて檜の記事に引き続き、


26177957_s


日本の神話においてスサノオノミコトの毛から誕生したとされる木の杉について見ていく。


スギは古代史の船の材木は何か?の記事で古代の船の主の材木として利用されると記載したので、神話に登場する四種の木として扱われる事に関して納得出来る。

ただ、これだけだと何か面白い内容を逃しているような気がするので、もう少し見ていく。


いつものようにスギの漢字について見ていく。

スギは木偏に旁が彡(さん)でと書く。

彡には毛髪の飾りの紋様を意味があるそうだ。

彡部 - Wikipedia




いつものように佐道健 木へんを読む - 学芸出版社を開いてみたら、古くから神を祀る神聖な木として扱われていたと記載されていた。

他に酒樽はスギ材に限るとも記載されていた。

古代の社会において、酒は政にとって重要な位置を占めていたらしいので、酒樽の材木も重要な位置付けになるだろう。


前者の神聖な木だけれども、


PB022113


奈良県にある世界遺産の春日山原生林に行き、


PB021998


岩に掘られた仏様の横を通り、山頂を目指すと、見通しがよくなり始めた頃に


PB022064


スギの巨木がある。

春日山原始林ってどんな森? | 春日山原始林を未来へつなぐ会


この巨木が堂々としていて神々しい。

スギは長寿の木であるらしく、この場所に長い間生き続けてきたのだろうと思うと更に神々しく思えてくる。




木へんを読むの話題に再び戻るが、験(しるし)の杉という話題があった。

験の杉とは三輪神社等の神杉から小枝を持ち帰り、それが根付けば神のご加護があった印とする風習があったそうだ。


挿し木は時期や場所が重要になっているはずで、古代ではそれなりの回数を試さないと成功しないはず。

成功した場所に神のご加護があるのならば、古代のおいて神社は杉の挿し木の成功の有無で場所を決めていたのかな?

なんてことを本を読んでいた時に思った。