植物にとってビタミンB6とは?の続きまでの記事で、ビタミンB6が活性酸素に対して抗酸化作用があることがわかった。
今まで見てきた活性酸素は電子を多く持って不安定になった酸素や水が、更なる安定を求めて、他の物質から電子を抜き取る作用があって、取られた物質は電子を取られることによって脆くなる。
電子は糊付けの意味を持っていると捉えれば、電子を取られることで崩壊するすることはイメージしやすい。
抗酸化作用のある物質とは、活性酸素にいち早く電子を与えて、他の物質から電子を取られないようにする役割があるものとなる。
※活性酸素から電子を取り除く手もある
上記を踏まえた上で、Wikipediaで活性酸素のページを眺めてみると、活性酸素種と除去する抗酸化物質の一覧の中に尿酸という表記があった。
尿酸といえば、
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鶏糞のような鳥類の糞内にある白い固形の尿のことで、・OH(ヒドロキシラジカル)を除去するらしい。
Wikipediaの尿酸のページを見ても、尿酸にはビタミンCよりも高い抗酸化作用があるという報告がある記載があった。
活性酸素は完全な悪だと見られがちだけれども、程度な量の活性酸素は成長にとって必須だと考えられている。
個々の成長とは異なるけれども、
以前、青枯病対策として、過酸化石灰 + ポリフェノール + 二価鉄でフェントン反応を起こし、ヒドロキシラジカルで土壌消毒を行うという論文を紹介した。
フェントン反応が生じる土壌環境において、
あまり発酵されていない鶏糞堆肥を施用した環境では、尿酸の抗酸化作用が逆に悪影響を与えないだろうか?とふと思った。
活性酸素のさじ加減というものは難しいものだ。
自然に任せた方が良い気がしてくるよ。