先日、長野県の大鹿村にある中央構造線を学びに行った時、
中央構造線の博物館が発行している書籍で温泉に関する書籍を購入する。
その書籍には火山性の温泉と非火山性の温泉の説明が記載されており、
非火山性の温泉の説明の箇所で有馬-高槻断層帯という内容が記載されていた。
高槻といえば、頻繁に行くところなので、
もしかしたら、
(株式会社誠文堂新光社 / 年代で見る 日本の地質と地形 11ページより引用:一部改変)
この地図でいう丹波帯を理解できるかもしれないと、
高槻断層について調べてみた。
丹波帯を理解できれば、
活動拠点である京都のことがもっとわかるかもしれない…
ネットの論文検索でおそらく京都教育大学のサーバ内であろうところに保管されていた
というドキュメントを発見した。
このドキュメントでは、
京都と大阪の境にポンポン山という山があり、
その山の大阪寄りの南側に本山寺(ほんざんじ)がある。
その本山寺の周辺に地層を学べるスポットがあるという。
上記のドキュメントには、
標高500メートル付近の本山寺周辺で枕状溶岩(まくらじょうようがん)の露頭が見られるという。
とりあえず、
本山寺周辺の話題に移る前に枕状溶岩について触れておく。
※大阪市立自然史博物館で撮影
これは博物館で展示されていた和歌山県で採取された枕状溶岩。
枕状溶岩が何なのか?を
普段頼りにしているフィールドガイドを開いてみると、
枕状溶岩ができる場所は海底火山で
本から説明文を抜粋してみると、
イラスト:株式会社誠文堂新光社 / 増補版 地層の見方がわかる フィールド図鑑 78ページより抜粋
粘性の低い玄武岩溶岩が水中に流れ出すところでは、独特の構造を持った溶岩流ができます。急冷固結した溶岩流の表面を突き破ってマグマが前方に流れ出し、細長いソーセージが折り重なったような地層をつくる。
株式会社誠文堂新光社 / 増補版 地層の見方がわかる フィールド図鑑 77ページより抜粋
粘性というのは玄武洞に行った時に話題に挙がったので、そちらの記事を読んでもらうとして、
枕状溶岩のこともわかったし、
ドキュメントに記載されていた地図を片手に
丹波帯を知るための探索に出発しよう!
-続く-