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和歌山城の石垣を見に行った

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この記事は、筆者が家族で和歌山城を訪れた際の体験記です。長男が城に興味を持ったきっかけが忍者のイベントだったことや、筆者自身は以前から中央構造線付近に位置する和歌山城の石垣に使われている緑色片岩に興味を持っていたことが書かれています。 和歌山城では、天守閣に至るまでの石垣や道に緑色片岩がふんだんに使われており、その見事な緑色に筆者は大変満足した様子が伺えます。 記事内では和歌山城の石垣が緑色片岩でできている理由として、和歌山城が位置する和泉山脈と中央構造線の関係性についても触れられています。

 

紀北と紀の川

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和歌山県紀北地方は、和泉山脈南麓に広がる和歌山平野に位置し、紀の川が流れる。瀬戸内海性気候で降水量が少なく温暖なため、桃の栽培が盛ん。紀の川は中央構造線に沿って流れ、結晶片岩の土砂を運ぶ。結晶片岩は水はけが良く、桃栽培に適した土壌となる。紀北地方を訪れた筆者は、結晶片岩と桃栽培の関係性を農業史の観点から探求したいと考えている。

 

甘夏ことカワノナツダイダイ

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この記事は、大分県津久見市で生まれた柑橘類「甘夏」について解説しています。甘夏はナツミカンの一種で、酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。 著者は、愛媛県のミカン栽培に適した地質「緑泥石帯」と甘夏の産地との関連性を調査しました。その結果、甘夏の産地である津久見市上青江は緑泥石帯ではなく、堆積岩や火成岩の地質であることがわかりました。 ただし、上青江の東側には石灰岩の産地である下青江が存在します。石灰岩は愛媛県のミカン産地である秩父帯にも存在することから、上青江の堆積岩に石灰岩が豊富に含まれている可能性が考えられます。

 

奈良県の吉野にある宮滝遺跡

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奈良県吉野にある宮滝遺跡は、縄文時代から飛鳥時代にかけての複合遺跡です。中央構造線の南側に位置し、緑泥石帯の上に位置しています。 宮滝遺跡周辺は段丘堆積物に覆われていますが、吉野川には緑泥片岩が多く見られます。これは、周辺の山々から流れ出た土砂が堆積した一方で、川の浸食作用によって地下の緑泥片岩が露出したためと考えられます。 宮滝遺跡のように、緑泥片岩は古墳時代の皇族と関連する場所にも多く見られます。古代の人々が、緑泥片岩を重要な意味を持つものとして認識していた可能性を示唆しています。

 

栽培者の求める最高の肥料は地下深くで形成される

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この記事は、「青い石」と呼ばれる緑色片岩が、どのようにして優れた肥料となるのかを地質学的な視点から解説しています。 海底火山で生まれた玄武岩は、プレート移動により日本列島へ移動し、陸のプレート下に沈み込みます。その過程で強い圧力と熱を受け、変成作用によって緑泥石を多く含む緑色片岩へと変化します。 緑色片岩は、もとの玄武岩由来のミネラルに加え、海水由来のミネラルも含み、さらに、その層状構造から容易に粉砕され、植物が吸収しやすい状態になります。また、粘土鉱物である緑泥石は腐植と相性が良く、理想的な土壌環境を作ります。 このように、地下深くで長い年月をかけて形成された緑色片岩は、栽培者にとって理想的な肥料と言えるでしょう。

 

地球の窓は栽培者にとっての栽培の教材でもある

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この記事は、良質なミカン栽培に欠かせない「青い石」こと結晶片岩について解説しています。 筆者は、結晶片岩が産出する三波川変成帯について調べ、その中でも「地球の窓」と呼ばれる埼玉県長瀞が結晶片岩の観察に適した場所であることを知ります。 しかし、大阪在住の筆者にとって長瀞は遠方のため、ジオパーク秩父のガイドブックを取り寄せることにします。 過去に長瀞を訪れた経験を持つ筆者ですが、当時は結晶片岩と栽培の関係に気づいていなかったため、改めてガイドブックを通して学びを深めようとしています。

 

愛媛のミカンが盛んなところは緑泥石帯

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愛媛県は日本有数のミカン産地として知られていますが、特に八幡浜市の収穫量が突出しています。ミカンの栽培適地として石灰岩地帯が挙げられますが、八幡浜市は緑泥石帯に属しています。この記事では、愛媛県におけるミカンの栽培の歴史を紐解きながら、緑泥石帯とミカンの栽培の関係性について考察しています。愛媛県のミカン栽培は、江戸時代に持ち帰られた苗木に端を発しており、栽培に適した緑泥石帯の八幡浜市で特に盛んになったと考えられます。

 

田道間守が目指した常世の国はヤンバルの事か?

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この記事は、日本の神話に登場する田道間守が持ち帰ったとされる橘の起源について考察しています。著者は、和歌山県下津町で見たミカンの山の風景と、沖縄県ヤンバル地方の風景の類似点、そして両地域に共通する緑色片岩の存在に着目します。さらに、橘の起源が沖縄のタニブターという植物であるという研究結果を踏まえ、田道間守が目指した常世の国はヤンバル地方だったのではと推測します。そして、下津町はヤンバル地方と地質・気候が似ており、当時の大和政権の拠点に近いことから、橘を植えるのに最適な場所だったのではないかと結論付けています。

 

常世の国から持ち帰った非時香菓を最初に植えた場所

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和歌山県下津町にある橘本神社は、ミカンの原種である橘の苗木が植えられた場所として知られています。橘は、常世の国に生える不老不死の果実「非時香菓」とされ、持ち帰った田道間守は菓祖として信仰されています。 橘本神社の土壌は緑泥石帯であり、植物の生育に適した環境です。重要な果実である橘を確実に育てるためには、緑泥石の力が欠かせなかったと考えられます。 この記事では、橘と緑泥石の関係性について解説し、古代の人々が土壌の重要性を認識していたことを示唆しています。

 

天沼矛のモデルとなった上立神岩

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本書は、日本神話である古事記と日本書紀を、地図を用いて分かりやすく解説した一冊です。難解な神話の世界を、地理的な視点から読み解くことで、古代の人々の思考や文化、歴史への理解を深めます。 特に、神話の舞台となった場所を地図上で確認できるため、物語の展開をよりリアルに感じ取ることができます。また、各エピソードに関連する神社仏閣や史跡などの情報も掲載されており、旅のお供にも最適です。 従来の難解な解説書とは異なり、地図と豊富なビジュアルによって、古事記と日本書紀の世界をより身近に感じられる内容となっています。

 

緑泥石を中心にして

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粘土鉱物の一種である緑泥石は、海底の堆積岩に多く含まれています。海水には岩石から溶け出した鉄やマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、特に海底火山付近では活発な熱水活動によってミネラルが供給され続けています。これらのミネラルと海水中の成分が反応することで、緑泥石などの粘土鉱物が生成されます。つまり、緑泥石は海底での長年の化学反応の結果として生まれたものであり、海水由来のミネラルを豊富に含んでいる可能性があります。

 

人の生活とアザミ

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オニアザミは、本州中部地方以北の山地~亜高山帯に分布する大型のアザミ。高さ1~2mになり、茎は太く、全体に毛が多い。葉は羽状に深く裂け、鋭い棘を持つ。花期は7~9月で、紅紫色の頭花を下向きに咲かせる。総苞は粘液を出す。ノアザミと比べて開花時期が遅く、花を下向きに付ける点が異なる。名は、大きく強剛な棘を持つことから「鬼」を冠する。若芽や根は食用可能。変種が多く、分類は難しい。

 

吉野川で緑泥片岩探し

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緑泥石を含む緑泥片岩が吉野川に多く存在する理由を探るため、著者は大歩危下流の川辺を調査。安全な場所を地元住民の行動から判断し、川原の石を観察した。扁平な緑色の石が多く、図鑑を参考に緑泥片岩を特定。顕微鏡で確認すると緑色で、緑泥石に加え黄緑色の緑廉石も含む可能性が高いことがわかった。また、窪みのある石も見つかり、粘土鉱物である緑泥石が水に溶けやすく風化しやすい性質から、窪みが形成されたと推測。このことから、緑泥石が川の水に溶け込み、下流の土壌形成に影響を与えている可能性を示唆している。

 

山陰海岸ジオパークの竹野町田久日のグリーンタフ

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鹿野(2018)は、グリーンタフの層序学的枠組みと関連する地質学的事象を概説している。グリーンタフは、日本列島の中新世前期の火山活動と密接に関連し、西南日本に広く分布する緑色に変質した火山砕屑岩である。その形成は、背弧海盆の拡大とそれに伴う火山活動、堆積作用、続成作用、変質作用によって特徴づけられる。グリーンタフの層序は、下位から上位に向かって、非変質火山岩類、モンモリロナイト粘土を含む層、緑色凝灰岩、そして珪藻質頁岩へと変化する。この層序は、海底火山活動から陸化への過程を示唆し、黒鉱鉱床の形成や熱水活動といった重要な地質学的事象と関連付けられる。また、グリーンタフ中の化石は当時の環境復元に貴重な情報を提供する。

 

佐賀平野は元々海だったかもしれない

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佐賀平野の麦畑の広がりから、麦作に適した土壌なのか考察している。平野は元々は海で、干拓により陸地化された歴史を持つ。縄文海進期には海抜が高く、吉野ヶ里遺跡の存在からも海が近かったことが推測される。筑後川による土砂堆積で形成された平野の土壌は、風化しにくい岩石由来で、栽培には不利な可能性がある。鳥取砂丘の例を挙げ、砂地でも大麦は育つことから、佐賀平野でも他の作物が育ちにくい環境下で、高カロリーな大麦が選ばれたのではないかと推測している。

 

竹内峠の片麻状花崗閃緑岩

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紀伊半島南部の熊野灘沿岸には、付加体と海底火山の痕跡が見られる。付加体はプレートの沈み込みによって海洋プレート上の堆積物が陸側に押し付けられ、陸側のプレートに付加したもの。牟婁層群と呼ばれる地層は、砂岩や泥岩の層に玄武岩やチャートなどの岩塊が含まれており、典型的な付加体である。また、これらの地層には枕状溶岩や水中火山砕屑岩も含まれており、海底火山の噴火活動があったことを示している。特に、白浜町の海岸では、枕状溶岩が露出しており、海底火山の噴火の様子を鮮やかに物語っている。これらのことから、熊野灘沿岸地域は、かつて活発な海底火山活動があった海域だったことがわかる。

 

高槻の原大橋付近のメランジュ

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大阪に引っ越してきた著者は、大阪市立自然史博物館の「大阪の地質 見どころガイド」を参考に、高槻の原大橋付近を訪れた。そこは超丹波帯・丹波帯のメランジュとして紹介されている。丹波帯は大阪北摂や京都、滋賀を含む地域で、超丹波帯はその上位にあたる。 原大橋付近では、泥岩の中に砂岩のブロックが混在する様子が観察でき、これはジュラ紀に形成されたメランジュと考えられている。 著者は以前訪れた摂津峡と本山寺周辺も、ガイドブックで紹介された地質スポットであることに触れている。

 

一生に一度はお伊勢参り

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伊勢神宮は中央構造線の境に位置し、地質学的に興味深い場所にある。周辺の岩石は玄武岩の付加体と三波川変成帯から成り、どちらも鉄分を多く含む。鉄分豊富な岩石は緑や黒色を呈し、伊勢神宮の重要な場所の石にも緑色の石が多く使われている。これらの岩石は地磁気や雷の影響で磁気を帯びる可能性がある。最近、人間にも磁気を感じる第六感があるという研究結果が報告された。伊勢神宮の位置と緑色の石の使用は、古代人が地球のダイナミックな活動、特に磁気に何かを感じていた可能性を示唆している。

 

電子書籍 第4巻「地質と栽培」発刊しました!

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齋藤の嫁、亮子さんの電子書籍第4巻「地質と栽培」が発刊。第3巻に続く旅の記録で、城ヶ島の砂岩凝灰岩互層や巌立峡の溶岩地形観察から、川や温泉への興味へと展開。地形、川、温泉成分、土壌、そして栽培への影響を考察する内容となっている。全48記事、約245ページ。城ヶ島、巌立峡、飛騨小坂、天川村、有馬温泉、福島県浅川町など各地の地質や湧水、温泉を分析し、黒ボク土、客土、施肥設計など栽培への応用を検討。中央構造線や三波川帯にも言及し、地質学的な視点から農業を考える示唆に富む一冊となっている。

 

あの山に海底火山の跡はあるか?

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植物の生育には二価鉄が重要で、安山岩・玄武岩質火山由来の土壌が適している。しかし、海底火山の痕跡がある山周辺の土壌も生育に良い可能性がある。海底火山はプレート移動で隆起し、玄武岩質になるため鉄分が豊富。高槻市の山で実例を確認。水源に海底火山の地質がある土地は特に恵まれている。三波川変成岩帯も鉄分に富む。徳島のある地域は海底火山由来の地質で、土地の優位性を裏付けている。地質と栽培の関係を理解するため、GPSで地質を確認できるツール「Soil & Geo Logger」を作成。周辺の地形や地質への意識で、新たな発見があるかもしれない。

 

電子書籍 第3巻「地質と栽培」発刊しました!

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齋藤亮子氏による電子書籍第3巻「地質と栽培」が発刊。夫である齋藤氏が受け取った一通のメールをきっかけに、福井県への旅、そして各地の地質や岩石探訪が始まった。東尋坊の柱状節理、赤土、火山灰、フォッサマグナなど、多様な土地を巡り、土壌と地質の関係を探求する旅の記録をまとめたもの。岩石を知ることは土を知ること、ひいては栽培の土台を知ることになるという気づきから、一見無関係に思える地質や日本の成り立ちまでも探求対象となる。52記事、約267ページの内容には、著者の旅の思い出も深く織り込まれている。栽培への直接的な結びつきは不明瞭ながらも、一見関係ない事を知ることで得られる情報の重要性を説く。

 

断層破砕帯を見に花折断層へ

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大鹿村の中央構造線安康露頭では、日本列島を東西に分ける巨大な断層である中央構造線が地表に露出している。この露頭では、内帯の領家変成帯と外帯の三波川変成帯が断層を挟んで接しており、両変成帯の違いを肉眼で確認できる貴重な場所となっている。領家変成帯は白っぽい花崗岩質マイロナイト、三波川変成帯は緑色片岩で構成され、その境界は黒色の断層粘土で満たされている。この断層粘土は、断層運動によって岩石が粉砕された証拠である。安康露頭は、異なる地質がどのように接触しているかを理解する上で重要な地質学的サイトである。

 

棚倉構造線の棚倉西断層

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福島県安達郡日山周辺に分布する阿武隈花崗岩類は、主に黒雲母花崗岩と白雲母花崗岩から構成される。黒雲母花崗岩は粗粒等粒状でカリ長石の斑晶を含む。一方、白雲母花崗岩は中粒~粗粒で、黒雲母花崗岩よりカリ長石の斑晶が少なく、白雲母を多く含む。両者は漸移関係にある。 黒雲母花崗岩には、さらに細粒相、斑状相、巨晶相といった岩相変化が見られる。 また、アプライト、ペグマタイト、花崗閃緑岩などの小規模な岩脈も貫入している。これらの花崗岩類は、白亜紀後期に貫入したと考えられる。

 

冒険の身支度は美大のカフェで

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京都造形芸術大学内にあるカフェ・ヴェルディには、大学に寄贈された本が置かれたスペースがある。美術大学らしくない、地質学や宇宙関連の本が多く、中には特定の土地でしか買えないような珍しい本も。筆者は室戸ジオパーク訪問前にここで予習することを決意。カフェの存在だけでなく、美術創作の多様な着想源を示す興味深いエピソードとなっている。

 

従来の温泉の理論では説明できなかった有馬温泉

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温泉の成分が植物の生育に影響を与える可能性に着目し、温泉の成因を探る筆者は、従来の火山性・非火山性(深層地下水型)の温泉理論では、有馬温泉のような高塩濃度温泉を説明できないことに言及する。 地熱による地下鉱物の溶解や放射性鉱物の崩壊熱など、温泉の熱源と成分の関係に触れつつ、飛騨小坂の炭酸冷泉や良質な米との関連性を考察する。そして、既存の理論では説明がつかない有馬温泉の成因解明に、プレートテクトニクス理論の登場が大きな役割を果たすことを示唆し、更なる探求へと繋げる。

 

有馬温泉に行ってきた

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著者は有馬温泉を訪れた。NHK「ブラタモリ」の有馬温泉特集がきっかけだが、昨年訪れた大鹿村の中央構造線博物館で鹿塩温泉と有馬温泉の成り立ちに関する冊子を読んだことが大きな動機だった。その後、高槻のポンポン山で海底火山跡、飛騨小坂の巌立峡で溶岩流跡と炭酸鉱泉を観察し、温泉への興味が高まった。温泉の本を読み、有馬温泉への思いを募らせる中、「ブラタモリ」の放送があり、ついに有馬温泉へ。現地ではブラタモリで紹介された天神泉源を訪れ、道中で赤い川と赤土を発見した。

 

石由来の保肥力

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土壌の保肥力について、石の構造と風化による影響に着目した考察。鉱物の同型置換と破壊原子価による保肥力の仕組みを説明し、大鹿村の中央構造線露頭見学で得た知見を紹介。学芸員との会話から、玄武岩質の土壌と泥岩質の土壌の特性比較、特に泥岩に含まれる太古の有機物由来の肥沃性への期待が示唆される。堆積岩である泥岩の形成過程を解説し、風化によって砂、粘土、有機物が含まれる泥岩が、土壌への有効な有機物を供給する可能性について考察している。関連として、泥炭土や客土の話題にも言及。

 

粘土鉱物を理解する旅

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筆者は、土の成り立ち、特に粘土鉱物について深く知りたいと考えています。土壌学では粘土鉱物の性質について学びましたが、生成過程や分布など、鉱物としての視点からの情報が不足していました。そこで、各地のジオパークや博物館を訪れ、地質や岩石について学びを深めてきました。その過程で、粘土鉱物が珪酸塩鉱物、特にテクトケイ酸塩と関連性が深いことを知り、さらなる探求を続けています。

 

客土で川砂を入れる意義再び

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大鹿村の中央構造線安康露頭では、日本列島を東西に分ける大断層である中央構造線の露頭を見ることができる。ここでは、内帯の領家変成帯と外帯の三波川変成帯が接しており、異なる時代の地層が押し付け合う様子が観察できる。領家変成帯は高温低圧型変成岩で構成され、花崗岩などがみられる。一方、三波川変成帯は低温高圧型変成岩で、緑色片岩や青色片岩などが特徴的。この露頭は、地質学的に重要なだけでなく、断層活動による地殻変動を理解する上で貴重な場所となっている。

 

枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ2

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高槻の本山寺周辺で枕状溶岩を含む緑色岩の露頭を観察した。南側の砂岩頁岩互層から北上し、断層と思われる境を越えると緑色の露頭が現れた。風化部分は赤や黒色が混じり、黒ボク土のような黒い土も確認できた。地質図によれば、この地域は1億6000万年前の付加体で、緑色岩は玄武岩質。枕状溶岩であることから海底火山由来と考えられ、黒ボク土の元となった火山活動は3億年前ほど前と推定される。古代の火山活動が生んだ土壌が現代の農業に利用されていることを実感した。

 

枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ

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著者は、中央構造線博物館で購入した書籍をきっかけに、高槻の有馬-高槻断層帯に興味を持つ。丹波帯への理解を深めるため、本山寺周辺の枕状溶岩露頭を目指す。枕状溶岩は海底火山の噴火で生成され、粘性の低い玄武岩質溶岩が水中で冷え固まることで、ソーセージ状の独特の形状となる。露頭探索に向け、大阪市立自然史博物館の展示や地質図鑑で枕状溶岩について予習した後、京都教育大学の資料を参考に現地へ向かう。

 

名勝・天龍峡

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長野県にある名勝・天龍峡を訪れた筆者は、中央構造線の見学後に立ち寄った。天竜川が生み出した渓谷である天龍峡は、水害が多い暴れ川として知られる一方で、様々な産業にも貢献してきた。筆者はNHK「ブラタモリ」の黒部ダムの回で渓谷形成の条件を学んでおり、両岸が固く同じ硬さの場合に谷間が狭く削られることを知っていた。そこで、天龍峡の渓谷の始まりを観察し、上流の広い川幅から急に狭くなり、両岸が急斜面になっていることに注目した。地質については次回に持ち越している。

 

綺麗なリンゴの木の下で

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長野のリンゴ農園で、管理されたリンゴの木とシロクローバに目が留まった。リンゴは収穫しやすい高さに剪定され、農家の配慮が感じられた。足元にはシロクローバが広がり、窒素固定などの利点がありつつも、畑では匍匐性のため嫌われる。しかし、背が低く他の雑草を抑える効果もあるため、リンゴ農園のような環境では有用である。このシロクローバは意図的に育てられているのか疑問に思った。

 

愛知県の渥美半島での栽培

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愛知県渥美半島は、秩父帯由来のチャートや石灰岩を含む土壌で、赤黄色土の粘土質やグライ土が多く、排水保水性が悪いなど栽培に難しい土地である。しかし、日照時間の長さと豊富な水資源という好条件の中、土壌の不利を克服するため土耕栽培で試行錯誤を重ね、高度な追肥技術を培ってきた。この経験と観察眼は施設栽培にも継承され、溶液肥培管理技術の向上にも繋がっている。つまり、恵まれない土壌条件が、逆に高度な栽培技術発展の原動力となったと言える。

 

火山のあるところと再び京都夜久野高原の宝山に目を向けてみると

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日本の火山の形成は、プレートの沈み込みに関係している。海溝からの距離に規則性があり、南海トラフのような海溝に沿って火山が分布する。兵庫、鳥取、島根などにも火山が存在し、京都夜久野高原の宝山も南海トラフの影響を受けた火山と考えられる。

 

再び四国徳島の三波川帯へと目を向けてみると

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四国徳島で見られる緑色の石は、三波川変成帯に由来する。これは、かつてユーラシア大陸端に存在した日本列島に、海のプレートが沈み込む際に玄武岩質の岩体が潜り込み、高圧で変成、隆起したものだ。同様のメカニズムで秩父帯、四万十帯も形成され、日本列島の大陸からの分離後も、これらの地質帯は関東から九州へ横断して存在する。徳島の土壌の豊かさも、玄武岩質変成岩由来の粘土鉱物の豊富さに起因する可能性がある。地体構造を理解することで、地質図の「付加体」のブラックボックスが解消される。

 

日本列島がまだ大陸内にあった頃に形成された中央構造線

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約1億年前、ユーラシア大陸の端に位置していた日本列島で、ユーラシアプレートと太平洋プレートの衝突により中央構造線が形成された。太平洋プレートは玄武岩、石灰岩、チャートを大陸側に運び、これらが変成・堆積して三波川帯、秩父帯、四万十帯を形成した。中央構造線は、付加体が大陸プレートに載り隆起することで右下方向に伸びている。 その後、日本列島は大陸から分離し、更に後にフォッサマグナが形成された。中央構造線周辺の地形は、過去の地殻変動を知る上で重要な手がかりとなっている。

 

大鹿村の中央構造線安康露頭

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大鹿村で中央構造線の露頭を観察し、ユーラシアプレートとフィリピン プレートの境界を目の当たりにした。内帯(北側)は花崗岩の破砕岩、外帯(南側)は緑色岩(付加体)の破砕岩で、全く異なる地質だった。大鹿村では中央構造線は西南日本内帯と西南日本外帯を分ける。糸魚川-静岡構造線と中央構造線の関係、伊豆半島の影響についても触れ、過去のフォッサマグナや城ヶ島の地質に関する考察の誤りを訂正した。フォッサマグナの付加体と岐阜の最古の石は形成時期が異なるため、関連性がないことがわかった。今回の観察は、徳島県吉野川市で見た緑色岩の理解にも役立った。


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