(おそらく)アベマキと(おそらく)アラカシの話の続き。
これらの木に近づいて葉の周りをよくよく見てみると、
どちらの木も尾状の花序が垂れているように展開している。
今の私の知識レベルでは開花前なのか開花しているのか?の判断はできない。
どちらの木も雌花序と雄花序があるらしく、風媒花であるため、受粉に昆虫の媒介は必要としない。
少々強い風が吹くと、枝が大きく揺れて、その時に花粉が飛ぶのだろう。
この場所を俯瞰していたら、広く展開しているアベマキ?の方が枝が大きく揺れ、下の方のカシの枝はあまり揺れていなかった。
アベマキとクヌギの交配種のアベクヌギの話題はよく見聞きするけれども、シラカシとアラカシの交配種はあまり見聞きしないのは、枝の揺れ方が関係していたりして?
二種の木がこれだけ近いのに、亜属間では交雑しないのか?
ブナ科の交雑事情を読み進めると、更に興味深い知見に出会えるかもしれない。
いずれ見に行く予定なのだけれども、
森林の奥の方に分布しているシイ属の木が虫媒花だったりする。
森林の端は風が強く乾燥しやすい環境であり、森の奥は風が弱く乾燥しにくい環境ということで、枝が揺れやすい森の端に位置する木では風媒花で、森の奥に位置する木が虫媒花というのが何かと気になる。
ブナ科の風媒花の木々でも同じような内容を記載したが、風でどれだけ枝が揺れるか?という視点を加えると林縁の木が風媒花なのも違和感がなくなる。
ヨモギの花が咲いているの記事に記載されている虫媒花から風媒花への進化と同じような流れで進化したのかな?