ジャンボタニシの稚貝の天敵を探せの記事で、稲作に甚大な害を及ぼすジャンボタニシことスクミリンゴガイの天敵として、ウスバキトンボの幼虫(ヤゴ)がいるという内容を記載した。
ウスバキトンボは肉食昆虫に分類され、稲作に害を及ぼすような行為は行わないはずで、益虫として捉えられている。
そんなウスバキトンボだけれども、田にたくさん産卵してくれれば有り難いのだけれども、集まりやすい田とそうでない田があるのだろうか?ということが気になった。
汚い止水で暮らすヤゴたちの記事で、ウスバキトンボは止水(水の流れがほぼないところ)で産卵をするという内容を記載し、学校のプールにも産卵するそうだ。
であれば、ウスバキトンボが集まる田として、水の綺麗さはさほど重要ではないはず。
次に気になったのが、農薬だ。
ウスバキトンボではないが、水田地帯における赤とんぼの衰退と保全に関する課題 ―生息地利用の視点から― - 陸水学雑誌 80 : 107 - 124(2019)を読む限り、水田で使用する農薬が他のトンボのヤゴに影響を与えているので、ウスバキトンボのヤゴにも影響を与えていそうだ。
ヤゴに影響を与えた農薬名でジャンボタニシについての影響を調べてみたが、該当する内容にはたどり着けなかった。
ヤゴに影響を与えた農薬がジャンボタニシに影響を与えないとすると、殺虫剤がジャンボタニシの個体数を増やす要因になってしまう為、色々と厄介だなと。
あとは中干しがヤゴに与える影響だけれども、オタマジャクシの話と重なるので、ここで敢えて触れる必要はないだろう。
田にオタマジャクシがたくさん集まるにはどうすれば良いのだろう?