先日、菌体リン酸肥料の話題になった。
「汚泥資源を利用した肥料成分を保証可能な新たな公定規格案(菌体りん酸肥料)に関する説明会」について:農林水産省
菌体リン酸肥料というのは、汚泥資源由来のリン酸肥料であるため、
汚泥肥料の特徴を把握しておく必要はあるだろうの記事で触れた汚泥肥料も含まれるだろう。
上記の記事で汚泥肥料の生成方法によってはカドミウム(Cd)等の望まない成分が含まれてしまう恐れがあるという話題になり、カドミウムに関する知見の必要性を感じた。
※汚泥肥料で有害金属含有量の話題があるため、カドミウムが大量に含まれてしまうということはないだろう
というわけで、早速カドミウムについて調べてみることにした。
カドミウム(Cd)は亜鉛族元素の一つであり、亜鉛族元素は他に亜鉛(Zn)や水銀(Hg)がある。
人がカドミウムを摂取すると腎臓に機能障害を引き起こす等の症状があり、四大公害の一つのイタイイタイ病の原因でもあった。
※イタイイタイ病は腎不全からのビタミンD不足で、骨の形成に影響を与え、骨折しやすくなる。
人を含め多くの生物でカドミウムの蓄積性が見られ要注意とのこと。
亜鉛族元素と蓄積性から、カドミウムの毒性はおそらく亜鉛を含む農薬の作用をI-W系列から考えてみるの記事で見た金属の結合力に因るものだろう。
次に把握しておきたいのは、汚泥肥料にカドミウムが大量に含まれていた時に作物に与える影響だろう。
上記の内容に関して、興味深い読み物を見つけたが、長いので次回に触れる事にする。
-続く-