パーライトとは?の記事に引き続き、大石物産の実のなる野菜の土の記事で見た園芸用培土の話題の続き。
大石物産で製造されている実のなる野菜の土の紹介を読んでいると、トリコデルマの住処として浄水ケーキというものを紹介していた。
リサイクル商品開発の取り組み - 株式会社大石物産株式会社大石物産
浄水ケーキが何故菌の住処に?という疑問が生じたので、浄水ケーキについて整理しながら考えてみることにした。
はじめに浄水ケーキとは何か?だけれども、比較的近隣の大阪市のサイトを参考にすると、
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浄水発生土とは、浄水場の水処理過程で発生した上水汚泥を、機械式もしくは自然乾燥により脱水させた状態の土のことです。(粘土質の土であり、乾燥により固めた状態となっています)
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大阪市水道局:浄水発生土(園芸用土)の販売のお知らせ (水道局の主な取り組み>環境対策)より引用
と記載されていた。
単純に記載すると、上流からの土砂を使い勝手が良いように加工したものと解釈して良さそうだ。
であれば、浄水ケーキの利用は実質川砂客土と同じ意味合いになる。
菌や細菌は土壌中では粘土鉱物周辺に多くいるそうで、川砂客土であれば、ピュアな粘土鉱物(?)、もしくは後少しの風化で粘土鉱物になりそうな鉱物が多いので、C/N比高めの培土に粘土鉱物の補充で菌を動きやすくするといったところか?
※エッセンシャル土壌微生物学 作物生産のための基礎 - 講談社 54ページより
もう一つ川砂客土で注目したい効果が微量要素の補給で、菌の増殖でも微量要素が密接に関わっている。
微量要素もC/N比高めの資材でも注目すべき要素で有るはず。