日本の強力粉用のコムギの栽培事情の記事で、フライドチキンの衣を理解する為の下準備として、小麦粉の種類と、種類に対応した品種について見た。
何故、日本では強力粉用のコムギの栽培が出来なかったのか?という農学的な話題をもう少し触れておきたかったが、脱線はここまでにしてフライドチキンの衣の話題に戻ることにする。
ヤンキー君と科学ごはんの1巻を本棚から取り出し、唐揚げの回を読み返してみる。
ヤンキー君と科学ごはん 1/岡 叶/樋口 直哉 | 集英社 ― SHUEISHA ―
話の中で唐揚げの衣は小麦粉大さじ3と片栗粉適量と記載されていた。
ここでいう小麦粉は薄力粉を指すのだろう。
衣に関して、揚げたてで食べるなら片栗粉のみで、冷めても美味しいのが良いなら小麦粉のみがいいという内容が記載されていた。
新たに片栗粉というワードが出てきた。
片栗粉と聞くと、ジャガイモのデンプンというイメージが強いが、実際はカタクリの根茎ということを聞いたことがある。
カタクリとは何だ?
カタクリというのは、ユリ科の植物で、地下にある鱗茎にデンプンを溜め込む性質があるそうだ。
見るからに片栗粉としての精製量は少なそうなので、デンプン等の早く大量にデンプンを溜め込むジャガイモ等で代用しているのだろう。
精製量が少ない片栗粉をわざわざ他の作物で代用する程、食材としての片栗粉は素晴らしいものがあり、小麦粉とはまた違った特徴があるのだろう。
見るべきものが増えてきた。