最近の情勢が日に日に自助の精神が強くなっているように感じる。
歳をとっても、自分の身(健康)は自分で守れと。
健康で一番重要なのは良質な睡眠であることは間違いないので、食と睡眠に関することでも触れていこうかと。
睡眠と聞いて一番最初に頭に浮かぶ用語として、
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内因性ホルモンのメラトニンがある。
メラトニンといえば、体内時計として有名で、脳でメラトニンが蓄積されていくと眠気が生じ、朝日を浴びると蓄積がリセットされるという説明をよく見かける。
メラトニンは暗ければ暗い程合成量が増えるので、寝る前に強い光を避けましょうとか、部屋を徐々に暗くしましょうとか言われる。
なんてことを意識していても寝れない日はある。
これはメラトニンの合成に関与する材料不足と捉えて、どのような合成経路であるかを見ていくことにしよう。
メラトニンはセロトニンという脳内の神経伝達物質から二回の反応を経て合成される。
※守谷智恵等 概日リズムホルモン・メラトニン合成のレドックス制御機構 就実大学薬学雑誌 第 3 巻 (2016)
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セロトニンは幸せホルモンという表現をよく見かけるが、神経の抑制性の神経伝達物質だ。
抑制性の対義語が興奮性なので、リラックスに関与していると表現しても大きくは間違えていない。
ちなみに神経の抑制性として働くものとして、他にはGABAがある。
このセロトニンだけれども、
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アミノ酸のトリプトファンから二回の反応を経て合成される。
トリプトファンといえば、
チーズ、卵、ダイズや肉等のタンパク多めの食材に多く含まれているというイメージがある。
であれば、チーズ等を摂取して、夜は極力強い光源を見ないようにするということをすれば良いはずだが、果たしてそれだけで良いのだろうか?