石炭は植物体の死骸が蓄積されて、それが長い間地中に埋設されたことによって出来る。
と
株式会社誠文堂新光社 / 増補版 地層の見方がわかる フィールド図鑑に記載されていた。
但し、地上で枯れた植物はキノコ等の分解者によって分解されてしまうため、
分解されないちょっとした条件が必要らしい。
その条件というのが、
湿地帯であることで、
この写真では浅いところを撮影しているけれども、
水中という酸素が少ない状態であれば植物体は分解されずに残っていく。
水深が深ければ深いほど分解されにくくなる。
深ければ酸素濃度が少なくなるのもあるけど、水温も下がっていく。
この時残ったものが泥炭となり、何らかの圧力で石炭になる。
このように水中で堆積した植物体が溜まり、
そのうち湿地帯の水面ぎりぎりまで堆積する。
これだと、
一般的にイメージされる
このような炭鉱という名の洞窟にはならない。
炭鉱として形成されるためには、
堆積した湿地の水深が相当深くなければならないし、
上から水深以外の圧がかからないと、
堆積した植物性有機物が石炭化しないだろう。
というわけで、
植物性有機物が蓄積した湿地が沈降した上で新たに堆積を繰り返す。
という事が行われないと炭鉱は形成されないんだろうなと。
硫安が出来るところで石炭を燃やした際に発生する硫酸をアンモニアで固定して硫安を作ると記載したけど、
石炭って植物性の有機物の蓄積で無視できない程の硫黄が蓄積されるのかな?って疑問になった。
鉱物は栽培上の問題の解決案を教えてくれるで硫酸は自然に発生することがわかったし、
一応タンパクの結合を強固にする時に硫黄を使うし、
溶けた硫酸が溜まったり、植物の死骸周辺にいる生物らの死骸も石炭に混じっていくんだろうな。
動物の死骸由来の重油よりも石炭の方が硫酸を発生させないということは納得。