秋の七草のカワラナデシコは何処にいった?までの記事で秋の七草について見てきた。
今のところ、どの花も里山維持のような人為的撹乱によって、群生で綺麗に咲いている傾向がある。
この傾向を見て気になったのが、秋の七草にマメ科のクズがあるということだ。
クズの花は確かに綺麗だけれども、花が目立つように咲くのは、
こんな感じで、下に向かって伸長した時であって、
大概の場合は花が咲き乱れている感じはない。
クズが秋の七草であるためには、他の草同様、人為的撹乱が必要であるかもしれないということで、考えてみた。
まず思い付くのが、葛餅の原料としての利用。
葛餅の原料としてとなると、根をとることにになるので、個体数の調整という意味合いで、花が咲き乱れるという要因にはならないはず。
次に思い付くのが、
葛布で、ツルを刈り取り、煮て水に晒し、ツルから線維を取り出して布状にする。
現在ではグリーン・モンスターと言われる程の生命力の強いクズなので、何度刈り取っても、根さえあればツルは無数に生え続ける。
これを線維として利用したくなる気持ちはよくわかるし、何度も剪定を行えば、葉の繁茂具合に対して花の数は多く見えるようになるはず。
生活で利用しつつ、花の鑑賞を楽しむ。
秋の七草から学べることは多いな。
追記
クズは家畜の飼料としても利用されていたらしい。