中干しという栽培技術についての話題になった。

栽培指導を行っていた方が中干しは古くからある技術だと言うが、実際のところはどうなのだろう?といった内容だ。


以前、米はアレルギーの原因にはならないのか?の記事で、江戸時代の水田にはドジョウがいて、ドジョウが貴重なタンパク源となったという内容を記載した。

食料になる程のドジョウであれば、中干しという行為を行うとドジョウがいなくなるため、中干しという工程の歴史が浅い事がわかる。


ここで農文協から出版されて世界の土・日本の土は今 地球環境・異常気象・食料問題を土からみると(日本土壌肥料学会 編)から興味深い話題を挙げてみる。

上記の本の90ページから始まる田んぼの土に現れ始めた異変というトピック中に水田の灌水や落水といった急激な水環境の変化についての影響はわかっていないという記載されており、歴史が浅く試行錯誤の途上にある技術であると言える。

※上記の話題は冬期の乾田状態も含めてのこと


他の方のトピックの話題も合わせて、水田には優れた有機物の蓄積能があり、イネの蒸散による周辺の気候を穏やかにする特性がある中で、灌水と乾土を繰り返すのは、水田のもつ優れた機能を無くしてしまう可能性すらある。



冬期に行う乾土効果を狙った荒起こしに至っては土壌中に付着した有機物をはがして、無機化して稲作のスタートダッシュの肥料として使用する始末なので、心配事が増す要因となってしまう。

乾土効果について考える


中干しという技術の歴史が浅いという事を意識して、再度中干しが本当に必要であるか?を考えていきたい。

田からはじめる総合的病害虫管理