カエデの紅葉、以前書いた様に葉の先端に向かえば向かうほど紅くなっている。
カエデの紅葉は緑の色素を分解しつつ紅の色素を合成することで葉が紅になるけど、紅の色素の合成量が少ないと、
こんな感じで黄色っぽい葉になる。
夏とか盛んに光合成している時からある黄色色素なので、秋の脱色で黄色には確実になる。
朝と夕の寒い時に緑の色素(クロロフィル)を分解し、日中の暖かい時間に紅の色素(クリサンテミン:シアニジン3グルコシド)を合成し、日の寒暖によって緑の色素が減りつつ、紅の色素が増えて紅葉となる。
日の寒暖の差がはっきりとしていないと紅に色づかないというのはこういうことなのね。
寒さによって緑の色素を分解する理由は、これから寒くなる季節を迎えるにあたって、緑の色素は負担が大きいから分解して負担を軽くすると言われているけど、それならなぜ、わざわざカロリーを使って紅の色素を合成しているのか?という理由はまだわかっていない。
※私が学生の頃の話なので、今はわかっているかもしれません。
紅の色素はアミノ酸のフェニルアラニンから合成が始まる。
このフェニルアラニンは解糖系で生じた有機酸をシキミ酸回路を経て合成される。
おや?
シキミ酸回路はどこかで聞いたことがあるぞ?
思い返してみると、
除草剤のグリホサートがちょうどシキミ酸回路のところを潰して薬効を示していたな。
考えてみたら、グリホサートのターゲットのEPSPSは色素体にあるので、なんとなくつながっている感はある。
長くなってしまったので、今日はここまでにしておこう。
関連記事(2024年4月5日追加)