ラウンドアップという除草剤の今後は?でラウンドアップの有効成分であるグリホサートは人体に影響を与える可能性があるらしいという報告があると記載した。


とりあえず、

グリホサートというものが植物にどのように影響を与えるか知らないとお話にならないので、

作用機構を調べてみることにする。


グリホサートの作用は5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸合成酵素を阻害する

※この酵素はEPSPSと呼ばれている。

3-ホスホシキミ酸-1-カルボキシビニルトランスフェラーゼ - Wikipedia


というわけで、EPSPSがどのような作用をしているか調べてみると、


guriho_sayo2

Journal of Pesticide Science 6 〔1},February 1981 112ページより引用


炭水化物から各種アミノ酸や植物ホルモンの合成経路の初期段階を潰している。

植物体において、EPSPSはプラスチド(色素体)にある。

※色素体は葉緑体等の半自律的な器官

色素体 - Wikipedia


色素体で植物にとって大事なホルモンを合成できないとなると、

そりゃあ、非選択的除草剤として作用するわけだ。


次の記事

グリホサート耐性を獲得する