先日、オーガニックを追求すると遺伝子組み換えのBT作物と同じような現象が発生するために、その背景にある様々な現象について記載してきた。
この話で度々話題に挙がっていたのがバチルス属という土壌微生物の枯草菌の仲間たちだった。
枯草菌の仲間といえば、すぐに思いつくのが、
納豆菌こと、バチルス・サブチリス var. ナットーである。
この菌はワラに生息していて、たまたまワラとダイズがくっついて、たまたまいい感じの湿気で爆発的に増えたことから可視化できるようになって発見されたらしい。
納豆を見ていてふと思ったんだけど、納豆にはビタミンK2とナットウキナーゼが豊富に含まれているらしい。
ビタミンK2は細菌の一種が呼吸を行う際に必要らしいから、納豆菌の中に大量にあっても違和感はないけど、ナットウキナーゼは人が摂取すると、血管の中にできる血栓が溶解されて、血管が詰まりにくくなるらしい。
更に素晴らしいのが、血栓が溶解されすぎるといろいろとやばいけど、ビタミンK2が多くあると溶解が制御されるらしい。
納豆というのはまさに動物のためにあるんだなと錯覚を起こしてしまうほど、あまりにも都合が良すぎる。
この流れって非殺虫性のBTが癌細胞を攻撃する話となんか似ている。
非殺虫性BTや今回のナットウキナーゼは細菌が合成することになんか意味があるのだろうか?
非殺虫性BTは一旦保留にして、
納豆菌はポリグルタミン酸というネバネバした物質を周囲に合成しておくという特徴がある。
ポリグルタミン酸というのはその名の通り、グルタミン酸というアミノ酸がポリ(直鎖状)になっているもので、グルタミン酸は単純なアミノ酸ではあるが、大量のグルタミン酸を集めるのは至難の業だろう。
そこでナットウキナーゼを使って、周囲にあるタンパクを単純なアミノ酸の形にまで分解したかったのだろうなと想像できる。
※実際は上記で正しいかはわかりません
となると、非殺虫性のBTもこんな感じで土壌の何かに作用したいから合成しているのかな?