先日、病気の話をしていた時に下記のような話題が挙がった。

病原菌が耕土の深いところに潜伏すると聞いた。

排水性の向上の為に深く耕す(天地返し)ことによって、病原菌が潜伏する層が土表面に上がってくることになるけれども大丈夫なのか?と


上記の内容を考えてみよう。

耕土の深いところに潜伏する病原菌と聞いて連想するのが、


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おそらく青枯れ病菌か軟腐病菌ではないだろうか?

青枯病の原因菌について調べてみた


どちらもグラム陰性の嫌気性の細菌に分類されていて、酸素が少ない環境でも棲息することが出来る。

※嫌気性の細菌であっても酸素があるとダメということはないことに注意

グラム陰性の細菌とは?


嫌気性の細菌であるが故に耕土の深いところという酸素が少ないであろうところに潜伏できると考えられる。


深く耕すことによって、グラム陰性の嫌気性細菌が表層に上がってくる。

これらの細菌は表層に上がってきたことが要因で活発化するだろうか?


-続く-


追記

下記ページで各種土壌消毒の効果の検証の報告書があったけれども、薬剤による土壌消毒で深い層まで青枯病に効果のあるものがないのね。

各種土壌消毒法による青枯病菌密度抑制効果の事例解析 - 農研機構機関リポジトリ


青枯病菌が深い層に潜伏することに納得できるし、深い層に潜伏した病原菌が感染に影響を与えるとなると、薬剤による土壌消毒は無意味ということになるのか。