前回、卵の梱包に蕎麦殻が使われていたという話を記載した。
この蕎麦殻なんだけど、
以前は枕の充填剤として使われていたらしいけど、
そばアレルギーの人が使うとアレルギー反応を示すことがあるらしい。
ということは、
蕎麦殻にはアレルゲン(アレルギーの原因物質)が付着しているということになるので、
この物質が堆肥や飼料として利用する際に何か影響がないのか?
とりあえず、
どんな物質がアレルゲンになるのか調べてみた。
そばの成熟過程および調理時のそばアレルゲン挙動に関する研究というドキュメントが引っかかった。
そこには
そばアレルギーの原因物質は、そば粉に多く含まれるそばアレルゲンと呼ばれるタンパク質である。つまり、 例えそば粉を扱わなかったとしても、そばアレルゲンタンパク質が混入していればそばアレルギーが引き起こされてしまう。(途中省略)そば主要アレルゲンタンパク質は、Fag e 1、Fag e 2、Fag e 3の3種類であることが知られている。(途中省略)この中で、酵素分解されにくいFag e 2がそばによるアナフィラキシー症状の原因アレルゲンタンパク質であることが示唆されている。
と記載されており、
で、Fag e 2が何かというと、
Fag e 2は2Sアルブミンファミリーに属する16kDaの種子貯蔵タンパク質
と記載されている。
(kDaはタンパクの大きさを示す)
アルブミンって言えば、
卵の白身にある免疫に関するタンパクというイメージがあるけど、
実際には水と相性がいいタンパクの総称で、
今回はアミノ酸の貯蔵用のタンパクっぽい。
貯蔵タンパクということで、おそらく発芽の際に使うものだろう。
となると、
蕎麦殻でアレルギー反応を示すということは、
アミノ酸の貯蔵用のタンパクが残っている。
しかも、このタンパクは水との相性が良い
ということになり、
そうなると、
堆肥の起爆剤みたいな位置づけで使用したら、
すごい成果がでるんじゃないかと