脂肪動員の続きの記事までで、エネルギーの貯蔵と臓器の保護の役割のある中性脂肪について見てきた。
本来の目的は必須脂肪酸の理解だけれども、その前に細胞膜を構成するリン脂質を改めてみてみることにしよう。
リン脂質というのは、体を構成する細胞の膜の主成分で、生物の教科書では上の図のように記載されている事が多い。
水を近づける親水性と水を弾く疎水性の箇所があり、この特徴を持つ物質を水に大量に投入すると、
このような感じで親水性の箇所が外側になるように集まり、
このような膜を形成する。
このリン酸がどのようなで形成されているか?を見ることにしよう。
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リン脂質は中性脂肪とは何か?で見た中性脂肪ことトリアシルグリセロールのうち、一つだけリン酸とコリン(塩基)に置き換わっている。
上の図の脂肪酸は一つは飽和脂肪酸のパルミチン酸で、もう一つは不飽和脂肪酸のオレイン酸だけれども、どちらも人体内で合成されている。
リン脂質のイラストを描く際に、不飽和脂肪酸の方を折り曲げるので、
このような描写になる。
リン脂質で必須脂肪酸関連の話題はなかったので、植物性の食用油の話題では、リン脂質の注目度は下げておこう。
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