農薬や化学肥料を使用して栽培すると野菜が育たない環境になるという意見に対して2の続き
農薬や化学肥料を使用した栽培というより、NPKのみを意識した栽培をしているという解釈に変えて話を進める。
物理性・化学性を改善するための植物性の有機物を入れないまま、栽培を続けると上の写真のような晴れの日にヒビ割れが多発するような土になる。
このヒビ割れはクラストと呼ぶらしいが、土に植物性の繊維質の有機物が足りない場合に発生する。
※上の写真では家畜糞による土作りをしていたので、有機物を完全に入れていないというわけではない
上の写真程ではないけれども、植物性の有機物を投入していない土と投入している土で顕著に異なるのが植生で、
投入していないところでは、
スベリヒユ、スギナや
ヤブガラシといった栽培の難易度を高くする草が頻繁に生える。
物理性が悪い土で生える草は比較的除草剤が効きにくい傾向にあるので、防除という名目で除草剤の使用が増える傾向にあるけれども、効果はほとんどなく、最終的に人の手で抜くという作業が発生する。
一方、植物性の有機物を投入したところでは、
(写真:植物編のアカザ科のシロザから引用)
シロザのような栽培の難易度を下げる草がよく生えるようになる。
物理性が高い状態では、草は気持ちいい程簡単に抜けるので、投入していない土と比較して、除草作業がそこまで苦にならない。
※他の作業に追われている時は苦になる
今はトラクターや自走式草刈り機と管理コストが大幅に削減出来る機械が発達したので、
理想的な植生になるような管理体系ができれば、管理コストに対して利益率の増加が大きくなるかもね。
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