水酸化鉄と酸化水酸化鉄の記事で水酸化鉄と酸化水酸化鉄について触れた。
水酸化鉄には水酸化鉄(Ⅱ)と水酸化鉄(Ⅲ)があり、水酸化鉄(Ⅲ)は実際には酸化水酸化鉄であるそうなので、以後の内容では、水酸化鉄(Ⅱ)を水酸化鉄とし、水酸化鉄(Ⅲ)を酸化水酸化鉄とする。
なぜ、これらの話題が挙がったか？というと、水酸化鉄は工業で還元剤として利用されることが多いそうで、その産廃として酸化水酸化鉄が生じるそうだ。
では、水酸化鉄はどのように工業で利用されているのか？を見ていくことにする。
水酸化鉄は下記の反応の際の還元剤として利用するそうだ。
ニトロベンゼン(左)を還元してアニリン(右)を生成する。
アニリンはゴムや農薬を合成するために必要となるそうだ。
他に硝酸イオンからアンモニアを生成する時も利用するそうだが、この反応は上のニトロベンゼンとアニリンの合成のベンゼン環の上の方の反応と似ている。
この水酸化鉄はどのように生成されたのか？は気になるところ。
