天川村洞川の鉄鉱跡にてで奈良県吉野郡の鉄鉱山跡に行った。
廃坑に入ることは禁止されているので中には入っていない。
代わりに近隣で採掘している方からどのような鉱物が採掘出来たか聞いたのだけれども、
その前に鉱山跡周辺にある鍾乳洞の話でも。
とはいっても、鉱山跡の五代松鍾乳洞は入れなかったので、
2kmぐらい離れている
面不動鍾乳洞に行ってみた。
この鍾乳洞は山の上にあって、
自分の足か
こんな感じの登山モノレールで登山する。
登山後、早速鍾乳洞に入ってみると、
至るところに鍾乳石がある洞窟であった。
鍾乳洞とは石灰岩(炭酸カルシウムを主成分とする岩)を母岩として、水による侵食作用によって洞窟化し、
その洞窟に鍾乳石というものが形成されているものを指す。
石灰岩はサンゴ等の炭酸カルシウムを骨格とする生物の死骸が海底で堆積したもので、
地殻変動によって石灰岩が地表に現れる。
石灰岩が地表に現れた時、
二酸化炭素を含んだ雨水により侵食されて形成されたのが鍾乳洞となる。
二酸化炭素を含んだ雨水は、
H2O + CO2 ⇆ H2CO3で炭酸で弱酸性を示し、
この酸が炭酸カルシウムである石灰岩を溶かす。
ここで疑問に思ったのが、
炭酸が炭酸塩である石灰岩を溶かすことが出来るの?ということだけど、
石灰自体、一応水に溶けるわけで、
炭酸によって更にちょっとだけ溶ける。
炭酸水に溶けた炭酸カルシウムは可逆的に反応するため
洞窟内で方解石(CaCO3)という鉱物として結晶化する。
天上から滴り落ちる炭酸カルシウムを含んだ水から少しずつ結晶化するので、
鍾乳石は天上から吊り下げられた形になるのね。
とりあえず、
今回の鍾乳洞によって、
天川村洞川は石灰岩だらけの土地であることがわかった。
これを踏まえた上で鉄鉱山について見ていきたい。
そういえば、
天川村洞川の至る所で遠くから見てもとても目立つ白い綺麗な石があったけど、
これは一体何なのだろうな?
-続く-