太古の生物は酸素によって現れた銅を活用したで生物にとっての銅というものの重要性を再認識した。


いや、

作物の肥料の微量要素としてなかなか銅は話題が上がらないのであまり気にしていなかったという方が正しい。


そんな作物と銅だけど、

近代農薬の歴史において、初期に現れたボルドー液というものが、

硫酸銅を主として製造された農薬で、

銅のもつ「破壊と創造」というものが病原性微生物には防除として効いて、作物にはサプリ的要素として効くらしい。


ということでせっかくの機会なので、ボルドー液について調べてみたいと思う。

はじめにWikipediaのボルドー液のページを開くと、

ボルドー液とは、殺菌剤として使われる硫酸銅と消石灰の混合溶液。塩基性硫酸銅カルシウムを主成分とする農薬で、果樹や野菜などの幅広い作物で使用されている

と記載されている。

ボルドー液 - Wikipedia


硫酸銅は読んで字の如く、硫酸塩で予想だけど、胆礬(たんばん)という鉱物を使用している気がする。


Chalcanthite

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胆礬 - Wikipedia


胆礬はCuSO4・5H2Oの硫酸銅(Ⅱ)の水和物で水に溶けやすいとされる。

硫化鉱物の酸化帯に分布しているとのこと

ネイチャーガイド・シリーズ 岩石と鉱物 - 株式会社 化学同人 138ページより


先日紹介した


星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人


こちらの本でも水を水素と酸素に分ける(光化学系を持つ)生物が現れて、

地球全体が酸化状態になった時に溶け出したと記載されており、

胆礬が酸化帯に多く、水に溶けやすいという特徴と合致する。


肥料で硫酸塩の肥料は頻繁に使われるけど、

硫酸塩の肥料は即効性の意味合いで使用されることが多い。

硫酸銅もどちらかといえば即効性だろう。

尿素は硫安の様な速さで効くか?




次に消石灰だけど、

消石灰は栽培で即効性のpH調整の石灰肥料として頻繁に利用される。

二つの石灰、優れているのはどちら?


山の上に炭酸石灰


消石灰は石灰岩や貝殻等の主成分である炭酸石灰を加熱した後、加水して生成される。


ボルドー液は、

消石灰を水に限界(飽和)まで溶かして、更に水に溶かし(厳密には細かくして水に遊離している状態)、

石灰の混濁液(石灰乳)にしたものに硫酸銅を加える

という過程で生成される。


硫酸銅は硫酸は強酸、銅は弱塩基の硫酸塩で水に溶かすと酸性になるはずで、

硫酸銅をそのまま散布使用としたら酸性の液体を葉にかけることになる。

対象となるカビは酸性環境で活発になるものが多かったはず。


石灰水に硫酸銅を混ぜることで溶液内に即効性の銅を存在させつつ、

溶液全体のpHはアルカリ性にしておく。

製造過程に消石灰があるのは上記のような理由からなのかな?


長くなったので以降は次回に記載する。