前回の緑地の林縁の木々たちの記事で、常緑木のカシを囲むように落葉木の(おそらく)アベマキが配置している場所の事を記載した。

合わせて、



ブナ科の各種の葉の特性とドングリの大きさから、上の図のような関係になるのかな?という事も記載した。

これらの内容を踏まえた上で、



この写真の林床(写真下部)の箇所を見ると、非常に暗くなっているけれども、シイは非常に暗い林床で発芽、成長をすることになるわけで、これは光合成の視点で可能なのか?疑問になる。


この疑問を解消すべく検索してみたら、寺島一郎著 植物光合成の環境適応 と順化の戦略-2 光合成系としての葉の構造 化学と生物 Vol. 37, No. 4, 1999に辿り着いた。

古い記事ではあるが、注目すべき点が整理されているので今後の探求の足がかりになるはず。




他にも様々な読み物の内容と照らし合わせて、陽葉と陰葉に触れておく必要がありそうだ。



陽葉の前に葉の断面を見ておくと、



様々な箇所を省略しているが、上の図のようになる。

葉肉にある細胞に葉緑素があり光合成が行われる。

※柵状組織が縦に並び、海綿状組織が不規則に並ぶ理由に関しては上記で紹介した読み物を読んでほしい。



陽葉というのはこの写真でいうところの光が潤沢に当たる林の端や林の上の方の葉を指す。

先程の断面図を陽葉のものだと仮定して、光が届きにくい林床で展開するような葉を陰葉とし、陰葉の断面図は



このように柵状組織の層が薄くなり、海綿状組織の密度が下がる。

葉緑体の維持自体が高コストだし、葉が厚いと葉肉全体に受光した光が行き渡らないので、陰葉で柵状組織の層が薄くなることが最適化になるのだろう。

遥か昔に植物が上陸にあたって獲得した過剰な受光対策


今回の知見により、幾分森林について理解しやすくなったかなと。