9年前…
いや、キリが良いように大体10年前としておこう。
師の元で栽培を勉強していた人のところに行く機会があって、
その人の住まいが岐阜県の美濃加茂市で、
彼の畑が黒ボク土であった。
当時はほとんど知識がなくて、
あぁ、ここに黒ボク土があるんだね。
程度のことしか思わなかった。
今は?といえば、
知れば知るほどわからないことだらけで、
日々、自分の無知さを痛感するので、
以前のあるんだね程度のことしか思わなかった時の方がある意味幸せだったのかもね。
日本最古の石が発見された飛水峡は岐阜県にあり、
京都から飛水峡に行く途中に美濃加茂市がある。
思い出を辿って、
帰りに彼のいたところの付近に行ってみると、
土が半端なく黒い。
栽培履歴を見てみないと確度の高い判断はできないけれど、
仮に家畜糞主体で土作りをしていたとしても黒ボクでなければここまで黒くはならないであろう土の色だ。
しかもこの畑、
隣でとうもろこし畑が広がっていたことと、
今の時期に耕起していることから、
水田による土の色ではなく、
畑作の土の色だ。
前に紹介した黒ボクの分布図を確認しても、
(非アロフェン質黒ボク土とフィールド科学に魅せられて 肥料科学,第29号,1~62(2007)18ページの図を引用)
美濃加茂市はところどころが黒ボク土になっている。
地質を確認してみても、
美濃加茂のところどころが苦鉄質火山岩類になっていた。
※付加体の箇所も多い。付加体の箇所も行ってみれば良かった
やはり、
石から得られる情報量というものはとんでもなく多そうだ。
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