前回の記事で福井県勝山市のジオパークで、
山体崩壊によって発生した岩屑なだれで転がってきた巨岩を見た
という内容を記載した。
※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影
この地図で言うところの左から二番目の大矢谷集落で、
今回の記事では右側の六呂師高原に行った時のことを記載する。
六呂師高原は緩やかな傾斜が広がっていて、
酪農の牧場が広がっていた。
牧場をしばらく進むと、
池ケ原湿原の看板が見えてきた。
この個所もジオサイト(地形の成り立ちが分かる場所)で解説文が記載された看板があった。
その看板を読むと、
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六呂師高原は、数万年前、経ヶ岳火山の山体崩壊に伴う「岩屑なだれ」により形成された地形で、経ヶ岳火山山頂部(現在の保月山頂付近の崩壊源)から流れ下った山体の一部や土砂(岩屑なだれ堆積物)が厚く堆積しています。
池ケ原湿原は、その岩屑なだれ堆積物が地すべりを起こした際にできた凹地に湧き水や雨水が貯まってできた湿原と考えれています。
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※池ケ原湿原にあった看板より引用
細かい内容は置いといて、
早速湿原に向かってみると、
さっきまで牧場の草原が広がっていたのに、
ちょっとした勾配を下ったら湿地が広がっていた。
他の看板に記載されていたけれども、
このまま生態系が遷移するといずれは有機物が堆積して湿地は減るが、
ここは保存区とのことで定期的に人の手が入っているとのこと。
高原の湿地の話は時々見聞きするけれども、
有機物が蓄積して湿地ではなくなっていくということは、
こういう個所はいずれは泥炭土と呼ばれる土質として扱われるような土地になるのだろうな。
泥炭土というものが少し身近になった気がするよ。