Google検索というものは便利なもので、
食材名 + 栄養素で検索をすると、
このように食材あたりの栄養素の含有量の検索フォームが表示される。
焼き海苔のビタミンB12の含有量は57.6μgとのこと
海苔といっても紅藻、緑藻や藍藻の海苔があるため、
種類の指定が出来ることも素晴らしい。
この検索を使って
太陽と海と藻類たちの記事の続きを始めよう。
陸上植物の作物にはほぼ含まれていないとされるビタミンB12が、
海苔に豊富に含まれている要因として、
上記の記事の末尾に記載した
/**************************************************************/
紅藻(スサビノリ)にはコバラミンを合成する細菌と共生しているらしい…
/**************************************************************/
ビタミンB12(コバラミン)を合成する細菌との共生によるものである可能性があることがわかった。
紅藻との共生という記載になっているので、
次に気になるのが緑藻や藍藻の海苔のビタミンB12はどうだろうか?
ということが挙がるはず。
というわけで、
食材としての海苔を整理した後に検索してみると、
冒頭の海苔の検索にある焼きのりは紅藻のスサビノリを板状にして焼いたものなので、
焼き海苔は紅藻の結果とする。
食材の海苔についてあまりわかっていないので、
ぱっと見、緑藻だろうなと思うものとしてアオサの結果を見てみると、
アオサのビタミンB12の含有量は1.3μgとのこと
ビタミンB12の含有量は一気に減る。
藍藻の海苔といえば水前寺海苔(スイゼンジノリ)なのでそれを調べてみると、
スイゼンジノリのビタミンB12の含有量は0.4μgとのこと
緑藻のアオサよりも少ない数値となっていた。
同じ海苔であっても、
ビタミンB12の含有量が異なることがわかったけれども、
生物学的な種が大きく異なる紅藻と藍藻であってもビタミンB12が含まれていたことは驚きだ。
ということは、
海藻として扱われている褐藻のコンブやワカメにもビタミンB12は含まれているかもしれない
ということで検索してみると、
コンブは予想に反してビタミンB12は含まれていない。
ワカメはどうかと調べてみると、
0.3μgと若干含まれていた。
ビタミンB12を知るために、
ビタミンB12を合成する細菌のことを知る必要があるということがうっすらだけれどもわかった。