食品残渣系の堆肥にダニが湧いたから始まったダニの話。


ダニは他の八本足の節足動物と異なり、様々な食性があって多様性がある。

人の社会に有害だとされるダニは今の所全体の1割程とされ、今後のダニ学の発展によって、有害のダニの割合は下がっていくものと思われる。


その中で有害で割る目立ちするダニとして、ホウレンソウとダニの話ナスの施設栽培に迫りくる脅威を紹介した。


これらを踏まえた上で、


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バークの下の落ち葉たち


最初の話題であった。

ハウスミカンのハウス内で試しに施用した食品残渣に湧いたダニは栽培者にとって有害なのか?

という質問は、食品残渣に集まるダニは食性が異なるからおそらく無害だろうと言いたいけれども、ホウレンソウケナガコナダニの事例で土壌藻とホウレンソウを食害するダニがいる以上、無害だとは言い切れない。

緑藻のクロレラ


ここで一つダニの有益性について記載されている論文を紹介したい。

その論文というのは、というもの。


上記の論文の4.大自然のダニに落ち葉のハンバーグという話題がある。

要約するとササラダニの糞を落ち葉のハンバーグと呼び、この糞はは土壌中のカビやバクテリアにとって美味しいご馳走らしく、かれら微生物によってたちまち分解されていくらしい。

※ササラダニの糞が楕円形をしているところから上記論文の著者がハンバーグと呼ぶことにした


上記で紹介しているササラダニは吸血性等はなく、人の生活で実害はないとされるダニだ。


落ち葉という栽培者にとって有用な成分が沢山あるが、難分解性有機物である為なかなか利用できない成分を、ダニを介して土へ形成していることになる。

ニセアカシアのアレロパシー


そう思うと、試しに施用した食品残渣にダニが集まってきたとしても、無下にはしたくないところだけれども、出来れば栽培開始前であって欲しいというところ。