momokaphotoさんによる写真ACからの写真
赤いブドウの色素の記事の最後で、黒大豆の黒色は、人類史においてダイズを栽培し始めた時は黒色で、長い育種(品種改良:作物化)の歴史を経て、
momokaphotoさんによる写真ACからの写真
黄大豆になったのか?
それとも元々は黄大豆で育種の過程で黒色の色素を獲得したのか?
この謎に迫る為の手がかりがある。
それは現存するダイズの起源となった草を探すことだ。
というわけで、ダイズの原種であるツルマメについて見ていきたいと思う。
とは言っても、ツルマメのタネ(マメ)は秋に出来るのでネット内を探索してみることにする。
※上の二枚の写真はツルマメ(蔓豆) / お花の写真集を使用しています
ツルマメは時々河川敷で見かけるツル性の植物で、ここでは掲載しないが枝豆の小さい版の鞘を付ける。
その鞘の中に黒いマメが入っていれば、おそらくダイズの祖先は黒色で長い歴史の間に黒色の色素を合成できなくなったと判断でき、黄色のマメであれば逆となる。
というわけでマメの色が分かる写真を探してみると、
※ツルマメ - mirusiru.jpより引用
※上の画像をクリックすると拡大表示します
マメの色は黒色であった。
となると元々ダイズの色は黒で長い歴史の間で色素の合成がなくなった可能性が高い。
これは赤いブドウと白いブドウの関係と同じになる。
黒大豆に含まれる黒い色素は血圧の上昇を抑制するの記事の末尾に記載した内容と、お茶の味を決める3種の要素に記載したポリフェノールは渋いという内容から、味覚の点から黄大豆を意図的に選抜していったのだろうなと予想できる。