アザミのタネを撒いて、キレイなチョウを集めたい周辺の記事で触れた通り、花と昆虫の関係、つまりは花粉を媒介する昆虫のことに興味がある。
興味がある理由は、
・キレイな蝶を庭に集めたい
・養蜂における蜜源の確保
の二点がある。
この背景の中、最近発売された書籍を通販サイトで眺めていたら、
ベレ出版から石井博著 花と昆虫のしたたかで素敵な関係 受粉にまつわる生態学というヒントが満載でありそうな本があったので、読み始めることにした。
受粉に関係する昆虫は、ハチ目、チョウ目、ハエ目、コウチュウ目が主で、よくわかっていない目ではアザミウマ目があるそうだ。
この本で素晴らしいのは、各目と密接に関係している植物の花の特徴が明記されていることで、チョウ目の特徴が気になった。
チョウが好んで集まる花の傾向として、
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・花の色はさまざま。ただし他の昆虫媒の花と比べると、橙や赤色系の花が多い
・花の形状は、ラッパや漏斗(ろうと)状のものが多く見られる
・約や柱頭が外に向かって飛び出しているものが多い
・花粉に粘着性があり、少し触れただけでたくさん付着する
・甘い香りを持つ
・花蜜の濃度はやや薄い
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※あくまで傾向
※上記の本の61〜62ページより抜粋
が記載されていた。
花蜜の濃度が薄い理由について、チョウの口吻のストローが、花蜜の濃度が濃いと詰まる可能性があるというのが理由と記載されていた。
この特徴を読んだ時に頭に浮かんだこととして、
ミツバチはチョウと相性が良い花であっても花蜜を採蜜することが出来、
巣に持ち帰った花蜜を単糖に分離して濃度を高めつつ、水分を飛ばして更に濃度を高めている。
濃度を高める事によって浸透圧を高め、貯蔵性を向上させている。
もう一点は、
5月によく見かけるツツジがチョウ目が好む特徴があるということ。
※先日、近所のツツジにミツバチが訪れていたことを見かけた
ハチミツでツツジ蜜を見かけないのは、花蜜が薄いことが関係しているのかな?とふと思った。
これらの内容を踏まえた上で、
アザミもチョウと相性が良いので、もしかしたら花蜜の濃度が薄いのだろうか?