サクラの木にて、時々えらく規則正しく葉を巡回しているなと立ち止まって見ていたら、ミツバチっぽい昆虫がサクラの木の周りを飛んでいた。
このミツバチは葉柄の葉側の方にのったと思ったら、すぐ次の葉に移るといった行動を繰り返す。
しかも、その動きが徐々に高い葉へと向かっていく。
この行動はもしかしてと思い、一旦帰宅して、超望遠レンズを持ち出して再度サクラの木に向かった。
少し高い位置からカメラを構えてしばらく待っていると、ハチっぽい翅音が聞こえてきた。
ハチらしき昆虫が葉柄の葉側にとまった。
どうやら葉柄の葉側に口吻を刺しているように見える。
この場所は確か…
アリ等を惹き付ける為にあると考えられている花外蜜腺ではないか!
花外蜜腺の話を進める前に、このハチっぽい昆虫が何であるか?を確認するために、飛んでいるところを何度か撮影してみて、
どうやらマルハナバチっぽいとアタリをつけることが出来た。
※細長いハチっぽい昆虫もいたけれども、はやすぎてピントを合わせることが出来ず、撮影が出来なかった。
帰宅した後、Google Scholarで花外蜜腺についてを検索してみたら、
中村純 ミツバチが作るハチミツ - 化学と教育 61巻8号 (2013)にたどり着き、概要の箇所に
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葉や葉柄部分に見られる花外蜜腺と呼ばれる分泌組織も、花にある蜜腺と同等の機能を有していて、実際ミツバチも両方とも利用できる。
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という記載があった。
ミツバチが花外蜜腺を利用できるとなると、サクラやツツジの花が散った後の季節でも、ミツバチにとってとんでもない量の蜜源があることになるな。
今回の内容に関していくつか気になる点があるけれども、それは追々触れていくことにしよう。