今回は前回のシダ植物を見分ける為に羽片を学ぶの記事の続き。
前回の記事でシダ植物の葉には羽片と呼ばれる箇所があり、羽片がどのような構成になっているか?で種の同定を行う事が出来ると知った。
見分ける為の練習として、シダ植物を探してみることにした。
道路沿いでも色んな所にシダ植物は生えていたが、狭い箇所が多くわかりやすい写真を撮影するのは難しかった。
そんな中、
緑地の縁でわかりやすいシダ植物が生えていたので撮影してみた。
改めて、シダの構造を見てみると、
基本的な用語して、大きな塊として葉身があり、葉身から発生した小さな塊を羽片、羽片の中心の軸を羽軸と呼ぶ。
種の同定を行う際は、羽軸を辿ると簡単らしいので、早速やってみる。
葉身も合わせた軸は3方向あるので、3回羽状に切れ込むに分類されることになる。
続いて、
羽片(上の写真では小羽片と呼ぶ)の切れ込みの箇所を裂片と呼び、裂片の形で更に分類する。
裂片同士が融合していないので、おそらく全裂に分類されるはずで、あと見落としてはいけないのが、裂片の基部が耳状に突出している。
分類に関して忘れてはならないのが、
全体を俯瞰して、広く展開しているか?細く展開しているか?で上の写真は横に広がりつつ丸い三角形にも見えるので、自信はないが三角状広卵型のように見える。
もうひとつは、
羽片の葉身に近い側の小羽片が大きいかどうか?も重要になる。
今までの内容を踏まえた上で、
このシダは三角状広卵型の3回羽状全裂に分類される事になり、該当するシダはコバノイシガクマ科のワラビが該当するけれども、自信はまったくない。