今年の梅雨は雨がほぼ降らず、早い時期に梅雨明けが発表された。
早い梅雨明けと連日の猛暑で不安になるのが、
各所での水不足、もしくは豪雨の発生回数の増加ではないだろうか。
前者の水不足の方に焦点を当てると、
川の上流に位置する山の貯水能力はどうなっているのか?という事が気になってくる。
現在住んでいる地域の上流には針葉樹林が多く、これらの木は山の貯水にどれ程関与しているのだろうか?と
この疑問を解消すべく検索をしていたら、興味深い内容を見つけたので紹介する。
蔵治光一郎 緑のダムを科学的に理解するための基礎知識 多くの人が誤解している森林の保水力に保水力について触れているが、保水力には一時的保水力と消失保水力の2つに分けるとわかりやすくなると記載されていた。
個人的に森林の保水力といえば、前者の一時的保水力の方をイメージしていて、後者の消失保水力の方は考えたことがなかった。
2つの用語に対して説明なしで話を進めたが、丁寧に触れると、一時的保水力は雨が降った時に森の木が水を保持し、適宜川に水を放出している保水力を指す。
後者の消失保水力は森の木の葉の蒸散により大気に水が還元されることを指す。
前者の一時的保水力は今回は触れないことにして、後者の消失保水力だけれども、
例えば、スギやヒノキといった成長の早い木があった場合、成長時に水と二酸化炭素から有機物を合成して、それを幹として利用するわけで大量に水を必要とする。
※上記の内容は当記事で紹介している読み物には記載はない
更には成長が早い ≒ 葉の蒸散が活発であるため、根から吸い上げた水は蒸散で大気に還元される。
これらの水は川への解放量が減る要因となる。
解放量が減るという視点でみると、冒頭の用水路の話題ではマイナスになりそうだけれども、実際はそう単純な話ではなさそうだ。
とりあえず今回はここまでにしておく。