カタバミとクローバの最後に小葉だとか複葉だとか聞き慣れない言葉が出てきた。
ここらへんの話は学生の時にさんざん出てきて、栽培の勉強を始めた時にかなり助けられた知識でもある。
現にベテラン農家らにこれから書く内容を話すと、この知識はとても大事で、知ってるだけで強いと言われる。
面白いことに、栽培をしていない人やこれから始める人に話した時は、この知識はどこに役に立つんだよ?と言われた。
どうして役に立つか?はご想像にお任せするけど、植物の形をより正確に理解するというのは後々どこかで役に立つだろう。
とりあえず、葉についての話を書く。
葉を単純に書くとこんな感じ。
これはあくまで双子葉と呼ばれる植物で、イネ等の単子葉では成り立たない。
茎から葉柄を経て葉が生える。
葉が生える箇所は
茎にある原基(げんき)からと決まっている。
原基からはその時の条件によって葉の他に枝(新たな茎)や根が生える可能性もある。
ということは以前記載した。
茎から葉が出ることはわかったよ。
だけど、こんな単純な構造の植物なんてほとんどないだろう?
と言いたくなる気持ちもわかる。
カタバミの各葉は茎から出ていないだろう!?
確かにカタバミの葉は茎から発生していない。
もし真ん中の発生点が茎であるならば、この葉が発生した時点で成長が止まっていることになるので、
このモデルが成り立たない。
そこで必要になってくるのが小葉と複葉。
複葉のモデルを載せると、
こんな感じ。
葉柄の先から小葉と呼ばれる小さな葉が出ている。
葉柄 + 複数の小葉が合わさって一つの複葉としてカウントすることによって、
双子葉の茎と葉のモデルと一致するようになる。
ということで、
カタバミも
クローバも三枚の小葉からなる一枚の複葉で形成されているので、複葉という観点から見たら、カタバミもクローバも一緒ということで、小葉の規則を知らなければ、カタバミもクローバも同じ様な植物に見えてくる。
最後に今回見てきた複葉を三出複葉(さんしゅつふくよう)と呼ぶ。