胆汁という切り口から脂肪分はいつ摂取した方が良いかが判断できるそうだの記事までで、各種栄養の摂取のタイミングについて見てきた。
栄養の摂取に関して触れるべき内容は多いけれども、一旦置いといて本題に移る。
本題というのが睡眠で、数ヶ月前から睡眠の話題が頻繁に挙がっていた。
睡眠の導入としてネットでオススメされていた
櫻井武 睡眠の科学 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか 改訂新版 ブルーバックスを購入して読み始めた。
昨今の社会情勢から健康と睡眠の重要性が高まる中で、この本は必読であると感じる程の良書であった。
それ故、改訂新版が出たのだろう。
睡眠に関するちょっとした疑問も解消された。
その疑問というのは、睡眠には睡眠ホルモンことメラトニンが関与するというのが定説であったが、体調が悪い時や車で運転している時の眠気はなんで?というもので、これをたった一つの法則で明快にした。
寝ているの対になるのが起きているで、寝ているのことを睡眠とし、起きていることを覚醒と呼ぶとすると、
上の図のようにシーソーの関係が成り立ち、生きる事の標準は睡眠の方にあるとする。
※下がっている方が優勢になるため、上の図では寝ている(睡眠)状態となる
起きる(覚醒)というのは、
何らかの要因で覚醒の方に重み付けされ、覚醒の方が優位になり、起きていられることになる。
※オレキシンは覚醒に関与するもの
この覚醒に対する重み付けは日中の活動(疲労等)によって徐々に軽くなり、いずれは
睡眠の方が優位になり寝ることになる。
この規則によって、文章中程で挙げた体調が悪い時に寝続ける事ができるというのは、体調不良により覚醒の重み付けが出来ないという明快な一言で説明ができる。
どうしても起きることを主にして、寝ている事は回復という意味合いで副として扱いたくなるが、主副の関係を逆転させることでわかりやすくなり、こういうことをブレイクスルーというのだろうなと。
上記の発見がノーベル賞候補として扱われるのも当然だ。
筑波大 柳沢正史教授にブレイクスルー賞「オレキシン」発見|NHK 茨城県のニュース