天沼矛のモデルとなった上立神岩の記事で日本の神話の国生みの最初の場所である淡路島について見てきた。
この場所は古事記の製作に関わった者たちにとって超重要な何かがあるということらしいが、この内容について気になることがある。
淡路島全体でこれといって栽培しやすい土壌がないんだよな。
タマネギ栽培で酷使していて劣化が激しいので尚更なのだけれども、古墳時代前後でも地質的に土質が良いと言えないだろうから、ここで食料生産が活発になり富や権力が増したというのは想像しにくい。
というわけで、淡路島の歴史について検索をしてみると、
五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡のことが真っ先に目に付く。
※五斗長垣内遺跡は弥生時代後期の1世紀頃にあった集落跡
この遺跡では当時国内最大規模の鉄器製造の場であったらしく、当時の大王が淡路島の持つ最先端の鉄器の技術を求め、王権を支えていたのではと考えられているそうだ。
※他に淡路島の民(海人)には優れた製塩技術と航海術があったそうだ
当時の大王が自身の権力は神から与えられたものだとするのであれば、淡路島を神に見立てるのも納得出来る。
ただ、この話には関心の中心にある緑泥石の話題はないので、この話題からは古墳時代と鉄器というキーワードを得たということで鉄器に注目して話を進めていくことにしよう。