26533981_s


ミカンの花芽分化と花芽形成の記事でミカンの花芽分化と花芽形成で花芽分化の方を見た。

ミカンの花芽分化は冬期に行われ、7〜9月の乾燥ストレスにより蓄積されたデンプン量の影響を受けるそうだ。


次に注目すべき箇所は花芽形成のトリガーだろう。

古い内容ではあるが、ウンシュウミカンの花芽形成と葉の内生植物ホルモン含量との関係 - 農研機構に花芽形成関連の内容が記載されていた。


先に用語の整理をしておくと、結果枝発育枝という名称がある。

カンキツ類の整枝せん定 ~隔年結果になっていませんか~ | JA埼玉中央ホームページで用語は異なるが、詳細が記載されていたので引用すると、ミカンの一年生枝において、果実がなった枝と花がつかなかった枝で区分していて、それらに結果枝と発育枝という名称をつけているのだろう。


次に強乾燥樹弱乾燥樹だけれども、これらは読んで字の如く、どれ程の乾燥ストレスを受けたか?の区分となる。




とりあえず、花芽形成率を見ると、花芽形成率が低い枝ではジベレリンが多く、オーキシンが少ない傾向にあり、高い枝ではジベレリンが少なく、オーキシンが多い傾向にあった。

維管束とオーキシンと発根


この植物ホルモンの結果を乾燥ストレスに当てはめると、強乾燥樹でジベレリンが多く、オーキシンが少ない傾向にあり、弱乾燥樹でジベレリンが少なく、オーキシンが多い傾向にある。


強引な解釈になるが、花芽形成の方も乾燥ストレスの影響を受けていると見て大きく外れることはないだろう。


花芽形成は花が咲く前なので、5月前だとして、この辺りでは乾燥ストレスは弱い時期となる。

であれば、前年の乾燥ストレスの影響を受け続けると見て良いだろう。


これらの内容からミカンの乾燥ストレス対策は急務であることがわかってくる。


関連記事

稲作でカリウムの施肥を減らして、二酸化炭素の排出量の削減に貢献