鴫山の姫塚と緑色片岩の内容に引き続き、四国西予ジオパークの話題。

西予といえば、愛媛のミカン栽培が頭に浮かぶが、


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特集①リアス海岸が育む、日本有数の柑橘|ジオサイト | 四国西予ジオパークという特集が記載されていた。

興味深かったのが母岩となる石灰岩の働きでミカンの木の石灰(カルシウム)の供給源やpHの調整が挙げられていた。

石灰岩質の地質帯では大半の作物の栽培が難しいというイメージがあったが、こうした地質が適した作物もいるものだなと思った。

石灰岩の成り立ちから石灰性暗赤色土を考える


他にリアス式海岸特有の日差しの強さが記載されていた。


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太陽からの直射日光の他に、海面や石垣からの反射の光も栽培に大きな影響を与えているそうだ。

ただ、これらの内容を見た時に比較的保水しにくい土で排水性が高く、日照量も大きいとなると、昨今の温暖化による乾燥期の影響が大きくなりそうで心配でもある。

隔年結果とジベレリン




今回のミカン栽培の内容を読んで気になったのが、もう少し北に進めば緑色片岩の地帯がある。

田道間守が目指した常世の国はヤンバルの事か?の記事で和歌山の方のミカンの産地では緑色片岩の地帯であったが、西予のミカンは緑色片岩の南の方に位置する石灰岩の地帯を選んでいる。


西予のミカンの園地が誕生する際に、緑色片岩と石灰岩の両方の地帯で栽培を試して、母岩よりも地形の方が大事だという事がわかったという歴史でもあるのかな?