桃仁の効能の記事でモモのタネに含まれる薬効成分である青酸配糖体について見た。
青酸配糖体の摂取は少量であれば安全に分解できるが、一定量を超えると毒性があるらしいが、青酸(シアン化水素)の毒性について何も把握していないことに気が付いたので、今回はシアン化水素について見ていくことにする。
シアン化水素といえば、
未熟なウメの実に含まれているものとして有名だったな。
ウメもモモと同じバラ科なので、バラ科の果実の特徴なのだろう。
熟すにつれて、シアン化水素に糖が付与されて毒性が弱まるとか?
話は戻って、シアン化水素の毒性だけれども、シアン化化合物は[:C≡N:] - として記載される化合物で、見るからに反応性が高そうだ。
動物における作用機構は呼吸に関与するヘム鉄(シトクロム)の鉄に作用して、鉄の働きを止める。
呼吸における鉄の働きはエネルギーの運搬であるため、有機物等からエネルギーを取り出す一連の反応が停止する事で死に至る。
シアン化水素の毒性は窒息と似たような症状か?
余談
シアン化水素は加水分解により、蟻酸とアンモニアに分解されるそうなので、少量であれば安全に分解できるという内容に繋がっていく。