香酸カンキツが持つポリメトキシフラボノイドの記事に引き続き、


nihime

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香酸カンキツの一種である新姫(ニイヒメ)の話題を挙げる。

新姫で検索をしてみると、地域自生カンキツ「新姫」と「タチバナ」に含まれるフラボノイド含量 - 農研機構のページが引っかかる。

上記のページには、

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地域自生カンキツの「新姫」(にいひめ)や「タチバナ」には、機能性成分のフラボノイドであるヘスペリジンを最高に、ノビレチン、およびナリルチンが、また「タチバナ」にはタンゲレチンも「シィクワシャー」と同等以上含まれる。

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地域自生カンキツ「新姫」と「タチバナ」に含まれるフラボノイド含量 - 農研機構より引用

のように記載されている。


Hesperidin_structure

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ヘスペリジンといえば、以前、ウンシュウミカンの苦味成分は他にもあるのか?の記事で話題に挙げた。

ヘスペリジンはマンダリンで多く見られるフラボノイドらしく、新姫がタチバナと在来マンダリンの交配種であることから、香酸カンキツで有りながらマンダリンの特徴も持っていると考えられているそうだ。

三宅義明 国内地域特産の香酸カンキツ果実に含まれるフラボノイドの特徴 - 日本食生活学会誌 第26巻 第 2 号 71-78(2015)

自然発生したとされる三種のカンキツたち




ヘスペリジンを摂取した時の生理作用だが、

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ヘスペリジンは抗不安作用を示し、これはオピオイド受容体もしくはアデノシン受容体を介して効果を示している可能性が考えられている

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ヘスペリジン#生理作用 - Wikipedia


アデノシン受容体を介して効果を示しているという記載がある。

アデノシン受容体といえば、カフェインの作用機構についての記事でカフェインの作用機構で挙げた受容体と同じで、カフェインの時はアデノシン受容体をブロックしていたが、ヘスペリジンはどうやら受容体に作用して、受容体の方もそれに合わせて反応を示すようだ。


新姫は色々と興味深いカンキツだ。

新姫 - Wikipedia