塩化カリを施肥する上で金属の腐食を意識すべきか?までの記事で有機質の肥料や補填系の天然素材の肥料を見てみた。
この話の発端は、大規模栽培をしている某生産法人の話題になり、そこが有機質の肥料を主に栽培をしているのだけれども、有機質の肥料といった不安定な肥効を示すもので計画的な栽培は可能なのか?という話題に落ち着いた。
先に結論を書いておくと、話題に挙がった某生産法人の地域には、至るところで緑色の石が落ちているのを見かけた。
これが何を意味しているのかは下記の記事に詳しい記載がある。
冒頭の話題の時に一緒に挙がった内容として、魚粉肥料がある。
魚粉(フィッシュミール)は肥料以外に飼料や食料にも用いられ、魚粉の一般的な定義は魚を乾燥して砕き粉状にしたものとされている。
魚粉の製造にはイワシを用いることが多いが、イワシ由来の魚粉には産業的な価値があるため、肥料で用いる魚粉はおそらくは水産製品(かつお節、魚肉練り製品など)製造の際の副産物・加工残滓の方になるだろう。
最近では、外来魚駆除の取り組みの一環として、ブラックバスやブルーギル等を原料とした魚粉も登場しているそうだ。
これらの話から、魚粉には赤身魚系(ブラウンミール)と白身魚系(ホワイトミール)の魚粉があることになる。
肥料としての魚粉では、色付きのものをよく見かけるので、赤身魚系のブラウンミールが主になるだろう。
次に成分について見ていきたいが、長くなるので次回に触れることにする。
-続く-