シソ科のホトケノザを七草がゆの食材として用いて大丈夫か?に引き続き、今回も春の七草について触れる。
春の七草にはひょろっと長いハコベという草が含まれている。
春の七草でははこべらと表記されている草で、コハコベやミドリハコベがはこべらに該当するらしい。
春の七草といえば、正月の食生活から日常に戻る時に粥の具として食すものだと聞いた事があり、健康の面で理に適っていたりするそうだ。
であれば、コハコベにも薬効成分があるはずだ。
とその前にハコベと栽培に関して一つ話題がある。
ハコベといえば、栽培者にとって良い土になればなる程、ハコベが繁茂していくため、栽培環境の指標植物として扱う事ができる草として有名だ。
ハコベの繁茂の話題では、土壌のpHが挙げられていたり、ミネラルの要求量が高い為、劣化した土壌では生育出来ないということを良く聞く。
飛騨の薬草を学ぶ教養講座 「ハコベ」【広報ひだ2017年5月号掲載】 - 飛騨市薬草ビレッジ構想推進プロジェクト
これらの内容を踏まえた上で、ハコベを薬草として利用していた記録があるか?と検索をしてみたら、熊本大学薬学部のサイトでミドリハコベの方になるが、
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利尿,浄血,催乳作用などがあり,虫垂炎,胃腸炎,浮腫,産後の肥立ちの遅れ,産後の腹痛,母乳不足などに用いる
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※ミドリハコベ | 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース
という記載があった。
有効成分の記載がなかったので、これは肥えた土で生育するハコベの持つミネラルの量によるのだろう?
はこべらの薬効を期待するのは、人の健康は土の状態からということを物語っているように見えてくる。
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