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松原の維持と松明の記事で浜の松原は菌根菌との共生の関係から見て大変だとわかったけれども、景観の維持が燃料の確保という観点で繋がっているということもわかった。

この話題で見るべきは、


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松に含まれるよく燃える成分の松脂(まつやに)だろう。

今回は松脂について見ていくことにする。




松脂 - Wikipediaに拠ると、主成分はテレビン油ロジンであるらしい。

上の行で主成分で2つの名前を挙げたが、実際はいくつかある化合物の総称であるらしく、


411px-Alpha-pinen

J.delanoy - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる


テレビン油であれば分子式がおよそC10H16のテルペンで、

ピネン - Wikipedia

イネから発見されたイソプレノイドのモミラクトン

落葉針葉樹の根元から


ロジンは


496px-Pimaric_acid_structure

By User:Edgar181 - Own work, Public Domain, Link


ピマール酸等のテルペンの総称であるらしい。

テレビン油とロジンはどちらも燃えやすいそうだ。


マツは人の燃料になるためにこれらの化合物を合成しているわけではないので、マツがこれらの化合物を合成すると何らかの形で有利になるわけなので、松脂を合成するメリットは知りたいところだ。


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