キノンは還元されやすいか?までの記事で、ポリフェノールについてをずっと見ている。
ポリフェノール同士の結合(縮合)や酸化還元反応を見てきて、徐々に土壌におけるポリフェノールの挙動がイメージしやすくなってきた。
とりあえず、土壌改良でのポリフェノールで見ておくべきことは、ポリフェノールと何らかの化合物の結合から、様々なパターンのポリフェノールのあり方の把握だろう。
ということで、
黒大豆の表皮に含まれる
シアニジン 3-グルコシドを見ていく。
シアニジン 3-グルコシドは、
フラバン-3-オール類のシアニジンのC環の三位のヒドロキシ基(-OH)がエーテル結合により、
グルコース(ブドウ糖)と結合した配糖体である。
グルコースが付与されることにより、シアニジンの安定性が高まるそうだ。
シアニジンは花弁の色素として働き、配糖体にすることでより長く色を出し続けるのだろう。
この配糖体が更にどのように変化していくか?でポリフェノールの縮合の理解が深まるかもしれない。
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