キノンは還元されやすいか?までの記事で、ポリフェノールについてをずっと見ている。

ポリフェノール同士の結合(縮合)や酸化還元反応を見てきて、徐々に土壌におけるポリフェノールの挙動がイメージしやすくなってきた。


とりあえず、土壌改良でのポリフェノールで見ておくべきことは、ポリフェノールと何らかの化合物の結合から、様々なパターンのポリフェノールのあり方の把握だろう。


ということで、


aa18856193a9d61de9223737b11e554d_s


黒大豆の表皮に含まれる


Cyanidin_3-O-glucoside_0


シアニジン 3-グルコシドを見ていく。

シアニジン 3-グルコシドは、


Cyanidin


flavonoid


フラバン-3-オール類のシアニジンのC環の三位のヒドロキシ基(-OH)がエーテル結合により、


220px-Beta-D-Glucose


グルコース(ブドウ糖)と結合した配糖体である。

グルコースが付与されることにより、シアニジンの安定性が高まるそうだ。


P6067455


シアニジンは花弁の色素として働き、配糖体にすることでより長く色を出し続けるのだろう。


この配糖体が更にどのように変化していくか?でポリフェノールの縮合の理解が深まるかもしれない。


関連記事

糖の還元性

pHによるアントシアニンの色の変わり方を見る