フラボノイドの配糖体について見るの記事でポリフェノールの一種のアントシアニジンの配糖体(糖が付与した形)について見た。
栽培において、ベンゼン環(六角形の箇所)がたくさんある化合物が重要であり、ポリフェノール同士が結合する方法も重要になるので、上の化合物が更に何らかの化合物と繋がる反応があれば把握しておきたい。
というわけで検索をしてみたところ、日本植物生理学会市民講座「植物科学をもっと楽しもう 2011 - 花と生殖-」で
セイヨウアサガオのヘブンリーブルーの青の色素の話題が挙がっていたでの、その内容に触れることにする。
ヘブンリーブルーの花弁の色素はヘブンリーブルーアントシアニンと呼ばれ、
※図:日本植物生理学会市民講座「植物科学をもっと楽しもう 2011 - 花と生殖-」 11ページより引用
のような構造をしているそうだ。
一見複雑に見えるが、構造を紐解いていくと、
ペオニジンのC環の3位のヒドロキシ基に糖が2つ付き、各々の糖に
ポリフェノールのコーヒー酸、糖の順に付与されていた。
ここで注目すべきはポリフェノールと糖の様々な箇所で、他の化合物と結合が可能なことで、これらの結合を繰り返すことで、大きな化合物になる。
ポリフェノールからタンニンになる過程で糖が入る可能性があるということを頭の片隅に入れておくことにしよう。