紫木蓮と辛夷の記事で、シモクレンの花蕾に薬効のある成分が含まれているという内容を記載した。
シモクレンの花蕾から生成した生薬を辛夷(シンイ)と呼ぶそうだ。
辛夷について調べている時に気になったことがあるので、その内容も触れておく。
モクレンといえば、今まで触れてきたシモクレンの他に
ハクモクレンという木がある。
これはシモクレンの花が白くなったというわけではなく、別の種として扱われているそうだ。
ハクモクレンの花蕾から生成される生薬も辛夷(シンイ)と呼ばれるそうだが、有効成分がシモクレンとは異なり、
エストラゴールというフェニルプロパノイドとなる。
ハクモクレン | 熊本大学薬学部薬用植物園 薬草データベース
シモクレンのオイゲノールのヒドロキシ基(-OH)が付いていた箇所がメトキシ基(-OCH3)になり、メトキシ基が付いていた箇所が水素(-H)になっている。
ベンゼン環(六角形の箇所)は色彩に関与するそうなので、この違いがハクモクレンとシモクレンの花弁の色に関わっていたりするのかな?
こういうものも化学式から判断できるようになりたいものだ。
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