フザリウムと競合するコウジカビまでの記事でフザリウム属の糸状菌(以下フザリウムとする)についての理解を深める必要があるという内容を記載した。
菌の培養をしている方から、フザリウムを培養すると独特の臭いがあるという事を聞いたことがあり、そういえば今まで一度もカビ臭さというものを調べたことがなかったなということが頭に浮かび、早速検索をしてみることにした。
最初に見つかったのが、
ゲオスミンという化合物だ。
この化合物は降雨のあとの地面のにおいを持つ有機化合物の一種であるそうで、ヒトの鼻はこの化合物に対して敏感に反応するそうだ。
ゲオスミンだけれども、普段から有機質肥料の様々な成分を見ているけれども、この構造と似たようなものを見たことがないので、どのような経路で合成されるか?が気になるところ。
とりあえず、一番肝心なフザリウムがゲオスミンを合成するのか?だけれども、その手の情報が見当たらなかったので、フザリウムが合成する臭気は別のものになるのだろう。