ここ数年のトレンドとして、


水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか?


IoT(またはICT)による栽培の自動制御が度々挙がり、それに伴い水耕による施設栽培の需要も高まり続けている。

※開発者目線でICTではなくIoT(Internet of Things:モノのインターネット)という用語を使いたい

※ICTはInformation and Communication Technology:情報通信技術でITやIoTを総括する

モノのインターネット - Wikipedia


この流れに対して不安なことがいくつかある。

おそらくIoT技術による自動化は稲作におけるトラクター等の自動化以外、逆に大変なことになるだろうと予想している。




昨年目立ったこととして、台風が連続して上陸し、多大な被害を連続して受けたことだろう。



台風21号で近畿圏でパイプハウスが壊滅的な被害を受けて、その後ずっと栽培出来ずにいた栽培者が大勢いる。


この被害は栽培だけに留まらず、一般家屋でも未だに復旧が終了していないところが所々で見られる。


この自然現象が昨年だけの異常気象だったか?と考えてみると、実は二年前も同様で、その前の年もそうだった。


残念なことに年々台風は大型化していくという予想があるため、今年は台風に対して更なる警戒が必要になる。

大気中の温室効果ガスを減らしたい


大型化するということは、今年のような被害がより広域になるということだ。


そのような中でIoTによる施設内の自動制御は、すぐに負債に化けそうな投資を行うことに等しく、質が悪いことにその負債によって生産活動が行えなくなる。


IoT制御による施設栽培は、開発段階では観察や考察が多数発生して素晴らしい知見が構築されるけれども、その知見に基づき実装されたとすると、利用者には自動化による恩恵で知見やノウハウがたまらなくなる。


自動化とはそういうものだ。


開発者の視点で見れば、継続的な仕事の確保の為にベンダーロックインを噛まして、利用者が開発者無しに利用出来ないような依存を全力で構築するだろう。

ベンダーロックイン - Wikipedia


ベンダーロックインなんて噛まされたら、自然災害で被害を受けた施設を修復出来る開発者を探すのにどれだけの金額を用意しなければならないか?

なんてことを考えると寒気がする。




昨年、ハウス栽培の復旧の為に多額の補助金が交付された。これから一件あたりのハウスにかける金額はITによる自動制御も含め、より多額になるだろうと予想される。

それに対して、財政は年々厳しくなっていくわけで、今後大型化する台風によって被害を被られた場合、復旧に対する行政からの補助は期待出来るのだろうか?


ハウスに保険をかけている方も多数いらっしゃるので、保険加入の流れがより強くなっていくだろうと予想出来る。




このような背景からやるべきことがうっすらと見えてくる。


突然、露地栽培を行わなければならない状況ということが、今後徐々に多くなっていく可能性が高まっていくわけで、露地栽培で如何に手を加えずに秀品率を高めるか?

このような準備を常にしておくことが大事な一手となるはずで、そこでは自動制御の恩恵はおそらく受けられない。

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる

発根に関することをまとめてみると


露地栽培の秀品率の向上のノウハウはハウス栽培にもフィードバック出来るので、IoTによる自動制御の方の栽培も自然と秀品率が高まるはず。

それと話は中旬に戻って、大事なことなので何度も書くけれども、強力なベンダーロックインをされない程度にシステム構築の知見は必要だから。


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