サクラのアレロパシーで葉の香り且つアレロケミカルの物質であるクマリンについてを見た。
クマリンは芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンからケイヒ酸を経て合成される物質で、おそらくだけれども、腐植酸の主の材料の一つであるかもしれない物質である。
となると、知りたくなってくるのは緑肥で根からクマリン等のフェニルプロパノイドが分泌されている種はないだろうか?
ということだろう。
というわけで早速検索してみると、農林水産省のサイトにあった緑肥作物の利用というPDFが引っかかった。
上記PDFの141ページよりムギ科のアレロパシーの記載を抜粋してみると
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エンバクの抑草作用によるアレロパシー候補物質として、クマリン類のスポコレチンが報告されており、また、センチュウ抵抗性植物でもある。
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エンバクのアレロパシー物質の検定はプラントボックス法という根からの分泌を見る検定法を用いている為、健やかに育っているエンバクであれば、
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絶えず、上記のような物質が根から分泌され続けている可能性が非常に高いことになる。
アレロパシー物質を上手く活用すれば、他感作用を発揮し終わった後でも栽培に活用できるかもしれない。
なんてことを思った時に、昨年のある栽培実績のことが頭に浮かんだ。
-続く-