先日の記事で
植物の成長を知るには光合成を知るべき
ということ
光合成という生化学反応での各物質の動きを調べた。
これらの動きを調べている時に
植物によって葉の面積あたりの光合成量が違う
という内容を見かけた。
というわけで今回は上記の内容を絡めた上で、
日頃からなんとなく思っていることを書いてみたい。
光合成の詳細を知るための取っ掛かりとして、
2010年代中頃までの(人工光合成を含む)光合成の情報をまとめた本を読んでみた。
この本の序盤で最大光合成速度というトピックがあった。
そこに記述されている内容を抜粋すると、
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強光条件で高い光合成を示すC4植物の中でも最大光合成速度が高いトウモロコシやサトウキビを最適条件で測定した場合には50μmol CO2 / m2・s程度の値である。一方、草本のC3植物では、多くのものはこの半分以下、木本では1/5から1/10程度である。
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※上記で紹介した書籍の5ページ目より抜粋
単為は細かい数字は良いとして、
単位面積あたりの光合成速度はトウモロコシ > その他草本 >> 木本という関係になるらしい。
中学、高校あたりの理科で
森になるためには荒れ地から草原、林を経て森になる
という内容がある。
これは草原、林の段階で土に十分な腐植を蓄積させたことで、
木が土に根を張らす準備が出来、木が生え始めて森になるという意味である。
前々から気になっているもので、
森(極端な例では砂漠)に木を植えようという取り組みを時々見かける。
※写真はソルガム(ソルゴー:モロコシ)ではなく、トウモロコシかもしれない
森に木を植える活動は、
木の前段階として、光合成量が高く、腐植が少ない環境ても家畜糞で旺盛に生育するモロコシや、
モロコシ周辺のハトムギ(ジュズダマ)あたりの大きな葉のC4植物を
森のキワのところに播いて腐植を溜め込んで、
翌年は昨年播種した個所よりもっと外側にC4植物を播種して…
と繰り返すことで、木の定着率が高まるのだろうなと。
だから、
自身が木を増やす活動に取り組むことがあったら、
今回のような手順をとっていきたいなと。
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